記事日付 | 20100225 |
タイトル | 梅毒-ブラジル:セアラCE、先天性 |
国名 | ブラジル   |
感染症名 | 梅毒 |
概要 | 2008年に生まれた845人のうち、6例の新生児が梅毒に感染していた |
和文 | http://diariodonordeste.globo.com/materia.asp?codigo=739138 一般的に、コンドームの使用が、sexually transmitted diseases (STDs 性感染症)予防につながることは知られているが、多くの場合、病名そのものが示す以上の内容について深く知られていることは少ない。セアラ大学the Biological Sciences at the State University of Ceara (Uece-Limoeiro) の研究者が、Limoeiro do Norte [Ceara state]市の2大公立中学校の生徒101人に対して行った調査の結果、農村部に暮らし教育が不十分な生徒らに、STDのウイルス・細菌の感染が多いことが示された。コンドーム使用者の多くが、妊娠とHIVを予防するだけのものと考えているとし、2009年だけで8人の新生児が出生時に梅毒と診断された市内で、人々の梅毒への理解が欠如しているとコメントした。新生児らは、胎盤を通じて母胎から感染していた。2008年に生まれた845人のうち、6例の新生児が梅毒に感染していた。保健省に報告された数の6倍以上にあたる。2010年1月および2月に、新たに2例の先天性梅毒症例が確認された。他の都市も同じ状況にある...ブラジル全体では、2633人の先天性梅毒患者が報告されている[2009年のこと?]。前年[2008年?]には192人であった...以下、各地の発生状況など、詳細については原文参照願います。 [Mod.ML注-梅毒は、the spirochete _Treponema pallidum_を原因とし、母体のスピロヘータ血症期間中に胎児への感染伝播が起きる。母体の外陰部に病変がある場合は、分娩中の感染伝播も生じうる。治療されない場合は、後期流産、死産、新生児死亡なども発生する。生存児では、生後2年までの間に、成人の2期と同じ症状を発症し、"early"と呼ばれる。"late" と呼ばれる、生後2年以降の症状には、歯牙異常(Hutchinson teeth)、骨性変化 (sabre shins)、"Clutton's joints" (両側性の無痛性膝腫脹)、神経症状、失明、聴力障害などがある。先天性梅毒の予防法として、非トレポネーマ検査である、the Venereal Disease Research Laboratory test (VDRL) もしくは the rapid plasma reagin (RPR) testによる、出生前スクリーニングが勧められている。陽性であった場合は、fluorescent treponemal antibody absorbed (FTA-ABS) test or a _T. pallidum_ particle agglutination (MHA-TP) test で確認する(Screening for Syphilis Infection in Pregnancy: US Preventive Services Task Force Reaffirmation Recommendation Statement. Anonymous. Ann Intern Med 2009; 150: 705-9 http://www.annals.org/content/150/10/705.full および 710-6 http://www.annals.org/content/150/10/710.full )。このスクリーニング検査は、第1回目の妊婦健診で、全妊娠女性に対して施行する。ハイリスク女性に対しては、妊娠第3期と出産時にも施行する。無保険、貧困、性産業、薬物使用者、他のSTD感染、高侵淫地域の住民の女性などが、ハイリスクグループとされている。妊娠中の治療について、the US Centers for Disease Control and Prevention (CDC)は、非経口 benzathine penicillin G.を勧めている。他の抗生物質の妊娠中の効果および安全性に関するエビデンスが不十分であり、ペニシリンアレルギーを申告した女性には、必要に応じて、その評価とペニシリンの減感作を行うべきとされている。] 地図 各地域へのサイト紹介、原文参照願います |
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