記事日付 | 20100225 |
タイトル | 狂犬病-タイ(02)、イヌ、ヒト |
国名 | タイ   |
感染症名 | 狂犬病 |
概要 | ワクチンを接種しても、野犬を放さない方がよい |
和文 | タイ政府が、イヌに対して無料の狂犬病ワクチン接種を提供したのは素晴らしいことで、他国もこれに習うべきである。しかし、ワクチン接種だけでは狂犬病対策にはならない。20100222.0598では、当局は野犬を捕獲し、ワクチンを接種した後、放してしまうということだが、これは勧められない。イヌの狂犬病の潜伏期間は、大抵は2-3ヶ月だが、1年におよぶこともある。すでに潜伏期間にあるイヌを捕獲し、ワクチンを接種することは、動物のみならず、その動物が危険でないと信じる人々もリスクに曝すことになる。タイのように、多数の野犬や狂犬病患者が発生する常在地域では、野犬の数を減らし、イヌ、ネコ、フェレットなど全ての飼育動物にワクチンを接種するのがよい。もし、政府が野犬の撲滅を決断したのなら、野犬を捕獲してワクチンを接種した後、最低6ヶ月間隔離し、去勢後、もらい手のある場合に限り放出し、その後の対応のためにデータベースに登録すべきである。 |
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