記事日付 | 20100225 |
タイトル | 狂犬病-イスラエル、動物 |
国名 | イスラエル   |
感染症名 | 狂犬病 |
概要 | 狂犬病の媒介者が、キツネからイヌへと変化している |
和文 | http://www.haaretz.com/hasen/spages/1151939.html Senior ecologists and zoologists生態学と動物学の専門家らは、狂犬病を拡大させている野犬の処分に対し、環境保護大臣が承認を拒否したことにより、イスラエル国内での狂犬病の拡大が続くことに、警戒感を表した。科学者らは、同大臣の年初の決定を取り下げ、Israel Nature and Parks Authority inspectorsに対して野犬の処分を許可するよう、同相に求めている... [Mod.TY注-2010年1月1日以降、イスラエル北東部で、新たに10頭の動物の狂犬病が検査で確認されていて、その内訳は、イヌ6頭、ジャッカル2頭、ウシ1頭、ヒツジ1頭であり、なんとキツネが1頭も含まれていない!2月23日に確認された10例目となる最新の感染例は、the Valley of Israelの中心部にあるKfar Baruchにおいて、ワクチン接種歴の明らかなイヌに発生したことから、感染発生地域がさらに西方に拡大することとなった。この症例については、現在調査が続いている。過去5年間の、1月1日から2月23日まで狂犬病発生数(()内は年間総数);2005 - 3 (34); 2006 - 0 (9); 2007 - 0 (15); 2008 - 0 (12); 2009 - 6 (58)。この問題については、the Kimron Veterinary Institute の研究者による、 "Emergence of dog rabies in the northern region of Israel" (Epidemiol Infect 2009 Apr; 137(4): 544-8)の中で解説されている;要約 1979年から2000年までの期間は、イスラエル北部の狂犬病の主要なウイルス宿主はキツネであった。1998年に、キツネを対象とした経口ワクチン計画が実施され、この地域から狂犬病が根絶されていた。その後、2004-2007年に分離された狂犬病ウイルスの生物学的・分子学的特徴から、北部イスラエルの動物ベクターの中心が野犬となり、より少ない数の家畜の症例も報告されるようになったことが明らかにされた。キツネとイヌから分離されたウイルスは、分子学的特徴が異なっており、2つの識別可能な別の系統樹にあることが示唆された。キツネが媒介する狂犬病から、イヌが媒介する狂犬病への変遷は、イヌとヒトとの濃厚接触を考えれば、公衆衛生上の大きな懸念材料となった...] 地図1 the distribution of rabies in Israel for 2009 http://agri3.huji.ac.il/~yakobson/rabheb/mapa2009.html 地図2 the period 1 Jan-20 Feb 2010 http://www.vetserv.moag.gov.il/VetServ/Diseases/Rabies/Occurrences/2010/default.htm?ShowType=Map |
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