記事日付 | 20100410 |
タイトル | インフルエンザ パンデミック(H1N1) (28)-オーストラリア香港、ノルウェー、D222G 変異 |
国名 | オーストラリア香港   |
感染症名 | インフルエンザパンデミック |
概要 | |
和文 | [1] Hong Kong SAR Letter: Association of D222G substitution in haemagglutinin of 2009 pandemic influenza A (H1N1) with severe disease <http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=19534 インフルエンザウイルスが、sialic acid-alpha2,3-galactose (alpha2,3receptor) もしくは sialic acid-alpha2,6-galactose(alpha2,6 receptors) のどちらに結合しやすいかによって、上気道はalpha2,3、下気道は alpha2,6 receptors が各々優位であるため、その親和性が決定される。最近行われた glycan microarray analysis によって、 the haemagglutinin (HA) D222G substitution(置換)により、alpha2,6 receptors から、the mixed alpha2,3/alpha2,6 receptors specificityへのシフトが誘導されalpha2,3 receptors への親和性が高まることで、重症化を招く可能性があることが示唆されている。the HA gene でのこの置換は、約20カ国の軽症から重症例の患者から得られたウイルス検体で報告されている。ノルウェーの最近の研究で、重症及び軽症例とこの置換との臨床的関連性が評価されている。香港におけるパンデミック インフルエンザA(H1N1) 症例のHA D222G置換の範囲を把握するため、重症例と比重症例の患者の呼吸器検体と分離ウイルスを用いて、遺伝学的解析が行われた。患者はいずれも、気道検体のウイルス培養もしくはreverse transcription PCR (RT-PCR)検査により、パンデミック インフルエンザA(H1N1)が確定診断されている。重症の判断は、主治医の臨床診断に基づいて行われた。 [2] Norway Reply: Association of D222G substitution in haemagglutinin of 2009 pandemic influenza A (H1N1) with severe disease <http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=19535 |
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