西アフリカのエボラ出血熱が終息への最終段階に入っています

 エボラ出血熱は、エボラウイルスによって起こる感染症です。ウイルスに感染し症状が出ている人の血液や体液、ウイルスに汚染されたもの、ウイルスに感染した動物に触れた際に、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、のどの痛みなどの症状が出た後、下痢、嘔吐、発疹、胃の痛み、出血(吐血、下血)などの症状が起こります。ワクチンや特別な治療方法はありません。

 2014年3月以降、西アフリカのギニア、シエラレオネおよびリベリアを中心にエボラ出血熱が流行していましたが、3か国共に流行の終息が宣言されつつあります。しかし、WHOは、依然として、国際的な懸念に対する公衆衛生上の緊急事態の制定を維持し、警戒を続けています。また、日本の外務省からも発生国についての感染症危険情報が発出されています。

 西アフリカへ渡航する必要のある場合は、引き続き、現地の情報に注意してください。手洗いなどの基本的な衛生対策を確実に行ってください。また、感染した人の血液や体液、それらで汚染された可能性のあるものや動物には触らないでください。

 なお、発生国から到着の際に懸念することがありましたら、各空港等に設置された検疫所の検疫ブースおよび健康相談室において、検疫官にお申し出ください。

 より詳しい情報は、以下のリンク先をご覧ください。

厚生労働省 エボラ出血熱について(エボラ出血熱に関するQ&A)
新着情報:エボラ出血熱終息に向けた状況レポート(更新6)(2016年3月18日)
 西アフリカのエボラ流行に関するIHR緊急委員会の第8回会合における声明(2015年12月24日)
医療関係者向け情報:エボラ出血熱について(ファクトシート)(2016年1月19日)
               エボラウイルス疾患:背景とサマリー
外務省:海外安全ホームページ
 感染症危険情報の発出(ギニアリベリアシエラレオネ

2016年1月7日掲載 3月18日更新