(No.59)

中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染症-サウジアラビア
7月7日更新

 2017年6月24日から7月3日の間に、サウジアラビア国際保健規則(IHR)担当窓口は新たに3人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染例を報告しました。過去にに報告された患者2人の死亡について報告しました。

症例の詳細情報
 各患者の詳細が書かれた一覧表は出典先よりダウンロードできます。
 
 WHOには現在までに全世界で2,040人のMERS-CoV感染確定例が報告されており、そのうち少なくとも712人が関連死しています。

公衆衛生上の取り組み
 サウジアラビアの保健省は新たに報告された患者との接触者を同定し、フォローアップを行っています。又それぞれの患者の感染源を調査しており、患者の発生した医療機関での感染、感染予防、コントロール対策の再強化をおこなっています。

既報のリヤド市における集団感染の最新情報
 過去にリヤド市で発生した3カ所の集団感染のグループ(WHO-DON6月13日、19日、28日〈関西空港検疫所海外感染症情報2017年No.50No. 53,No.56〉参照)で接触者がフォローアップされていた期間は2017年6月30日で終了しましたがこれらの集団から新たな患者の発生は認めませんでした。

【出典】Emergencies preparedness, response
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Saudi Arabia
Disease outbreak news  6 July 2017
http://www.who.int/csr/don/06-july-2017-mers-saudi-arabia/en/