黄熱予防接種証明書の生涯有効とアフリカでの黄熱の監視強化

黄熱予防接種証明書の有効期間の変更
 
WHOは、10年であった黄熱予防接種証明書イエローカード)の有効期間を2016年7月11日より生涯有効に延長することを勧告しました。これに伴い日本で発行される黄熱予防接種証明書の有効期間も1回の接種で生涯有効となります。この変更は、これまでにワクチンを接種した人にも適応されます。有効期間の過ぎた証明書であっても手続きをすることなく、711日以降は自動的に生涯有効の証明書となりますので、大切に保管するようお願いします。

   黄熱予防接種証明の有効期間のリーフレット

 また、証明書の取扱いについて711日を待つことなく生涯有効として取扱っている国もあります。状況は随時更新されているため、渡航される方は、事前に入国を予定されている国の大使館や領事館に入国時の証明書の取扱いについて確認しておくことが勧められます。

アフリカでの黄熱流行に対する出入国監視体制強化について
 
アフリカの一部地域で、黄熱の流行に対応して出入国監視体制を強化しているとの情報があります。

 在ケニア日本国大使館から、アフリカの一部の地域で黄熱の流行が発生していることに関連し、ケニアの一部では出入国検疫が強化されていることが報じられています。
 ケニア保健省からの入国検疫所のスクリーニング監視体制強化について具体的に通達はないものの、黄熱に対する陸路の国境間の監視が強化され、特に、ケニア・タンザニア国境については陸路でケニアに入国する際には、外国人に対しても邦人も含む黄熱予防接種証明書提出が求められているとのことです。

 在ウガンダ日本大使館からも、5月16日付けの「ウガンダにおける黄熱感染者の発生」の海外安全情報において、ウガンダ保健省が出入国時の検疫強化について「ウガンダに入国及び出国する際には、全ての旅行者に対して黄熱予防接種証明書提出を求める」ことの注意が喚起されています。

 黄熱の発生状況の変化にともない、流行の発生している国およびその周辺の国では、黄熱に対する検疫の対応が変わる可能性があります。入国を予定している国の情報およびその国の大使館や領事館からの情報に十分に注意してください。

 黄熱予防接種証明書は、接種10日後から有効となります。また、複数の予防接種を接種する場合は適切な接種間隔等に留意して接種計画を立てる必要があります。特に、黄熱のような生ワクチンの接種には接種間隔への留意が必要です。ご注意ください。

 検疫所では、出国時および入国時の諸注意に関するリーフレットを用意しております。こちらも合わせて、ご利用ください。
 出国用リーフレット.
 入国用リーフレット.

FORTH 感染症情報

参考情報

WHO. 国際渡航者に対する黄熱、マラリアを含め必須となるワクチン接種と勧告(国別リスト)
Vaccination requirements and recommendations for international travellers, including yellow fever and malaria
http://www.who.int/ith/2016-ith-county-list.pdf?ua=1

在ケニア日本国大使館
(新着情報5月20日 関係記事)http://www.ke.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000656.html
(新着情報サイト)         http://www.ke.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

在ウガンダ日本国大使館 http://www.ug.emb-japan.go.jp/index_j.htm
海外安全情報 5月16日掲載 関係記事
ウガンダにおける黄熱感染者の発生
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2016C138

外務省 海外安全ホームページhttp://www.anzen.mofa.go.jp
海外安全情報 5月20日 関係記事
アフリカにおける黄熱の流行(黄熱ワクチンを接種し、渡航時には忘れず接種証明書を携行してください。)(その2)
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2016C235.html

                                 2016年5月10日掲載  2016年9月5日更新 2017年1月25日 削除