エボラウイルス病の症例がコンゴ民主共和国で3,000例に達したことに関するWHOのリリース

WHO  ニュースリリース    2019年8月29日   ジュネーブ

■エボラウイルス病の症例がコンゴ民主共和国で3,000例に達し、WHOはすべてのパートナーに地域社会に対する約束を果たすよう呼びかけます

コンゴ民主共和国でのエボラウイルス病のアウトブレイクが3,000例に達したことで、WHOは、エボラを阻止し、世界における最大かつ最も複雑な人道危機の1つに対処するために、すべてのパートナーに総力を挙げて対応することと現場における存在感を増加させることを求めます。

「コンゴ民主共和国の人々に対する私たちのコミットメントは、エボラのアウトブレイクを阻止するために彼らと協働することです」と、WHOのテドロス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は述べました。 「私たちのコミットメントは、必要な他のすべてのものを彼らに与えるために保健システムを強化することも意味します。強力なシステムの構築は、人々、地域社会、そして世界を守るものです。」

人口8,000万人のコンゴ民主共和国は、400万人以上の避難民がおり、1,300万人の食料事情が不安定な人々を抱える世界第2位の食料危機の場所となっています。 2019年1月以来、コレラ(15,331件、287人の死亡)、麻疹(161,397件、3,117人の死亡)およびコンゴ民主共和国の主要な死因であり、毎年48,000人以上を殺しているマラリアのアウトブレイクがあります。

テドロス博士は、WHOアフリカ地域局長のマシディソ・モエティ博士(Matshidiso Moeti)を含む高官とともに、国連事務総長アントニオ・グテーレス(Antonio Guterres)の今週末の同国へのミッションに同行します。

「私たちは信じられないほど複雑な環境で働いていますが、ドナーからの支援と保健省、WHO、およびパートナーによる行動のおかげで、私たちは何千人もの命を救ってきました。」とモエティ博士は言いました。 「私たちは、より統一されたアプローチに向けて努力し、すべての活動を加速し続けるようにNGOsと国連パートナーに呼びかけます。誰もが果たすべき役割を担っており、私たちはそれぞれ、私たちが契約したことに対して責任を負わなければなりません。そうして初めて、このアウトブレイクを終わらせるでしょう。」

アウトブレイクは2018年8月1日に宣言されました。8月27日の時点で、2,997件のエボラが発生し、1,998人が死亡し、893人が生存しています。ほとんどの症例は北キブ州で発生しています。過去10週間で、週に平均80人がこのウイルスによる病気になっています。

ウガンダ、南スーダン、ルワンダ、ブルンジの保健および最前線の従事者とともに、コンゴ民主共和国で20万人以上の人々がエボラに対するワクチン接種を受けています。臨床試験の一環として国内で使用されている2つの治療法は、適切なタイミングで使用すると10人中9人の命を救うことが示されています。

国内および国境での8,900万件を超えるスクリーニングが、症状のある人を特定してケアを提供することにより、アウトブレイクの広がりを抑えるのに役立っています。 8月29日、ウガンダの保健当局は、この国での別の症例の確認を発表しました。コンゴ民主共和国から国境を越えてきた子供です。このアラートが強調しているように、この地域の準備体制は引き続き重要です。

出典

As Ebola cases reach 3000 in DRC, WHO calls on all partners to fulfill promises to communities
WHO News release 29 August 2019
https://www.who.int/news-room/detail/29-08-2019-as-ebola-cases-reach-3000-in-drc-who-calls-on-partners-to-fulfill-promises-to-communities