鳥インフルエンザ流行状況-エジプト

WHO(GAR) 2011年01月05日

2010年1月5日エジプト保健省は、新たに4人の鳥インフルエンザA(H5N1)に感染した患者を公表しました。

Sharkia県の56歳の女性が、12月22日に症状を呈し始め、12月23日に入院し、オセルタミビルによる治療を受けました。その後状態が改善し、2010年12月30日に退院しました。この患者が家禽に暴露を受けていたかどうかについての情報はありません。感染経路についての調査が現在行われています。

Qena県の25歳の女性は、2010年12月19日に症状を呈し始め、2010年12月27日に入院し、2010年12月29日に死亡しました。症例調査によりこの患者は家禽との接触があったことがわかりました。

Ismailia県の27歳の男性は、2010年12月23日に症状を呈し始め、2010年12月28日に入院しました。この患者は現在も病院での治療を受けています。この患者が家禽に暴露を受けていたかどうかについての情報はありません。感染経路についての調査が現在行われています。

Dakahlia県の40歳の男性は、2010年12月25日に症状を呈し始め、2010年12月30日に入院しました。この患者は、2011年1月2日に死亡しました。家禽との接触がありました。

これらの症例に対する検査の結果、H5N1ウイルスが確認されました。

エジプトで確認された119例の患者の内、40例が致死的でした。

WHOに報告された鳥インフルエンザ確定例(2011年01月05日現在)

症例数(死亡数)

年度アゼルバイジャンバングラデシュカンボジア中国ジプチエジプトインドネシアイラク
20030001(1)0000
200400000000
2005004(4)8(5)0020(13)0
20068(5)02(2)13(8)1(0)18(10)55(45)3(2)
2007001(1)5(3)025(9)42(37)0
200801(0)1(0)4(4)08(4)24(20)0
2009001(0)7(4)039(4)21(19)0
2010001(1)2(1)029(13)9(7)0
累積数8(5)1(0)10(8)40(26)1(0)119(40)171(141)3(2)

※表を左右に動かしてご覧ください。

年度ラオスミャンマーナイジェリアパキスタンタイトルコベトナム総計
20030000003(3)4(4)
2004000017(12)029(20)46(32)
200500005(2)061(19)98(43)
200600003(3)12(4)0115(79)
20072(2)1(0)1(1)3(1)008(5)88(59)
20080000006(5)44(33)
20090000005(5)73(32)
20100000007(2)48(24)
累積数2(2)1(0)1(1)3(1)25(17)12(4)119(59)516(306)

※表を左右に動かしてご覧ください。