HPA(イギリス)から、麻しん流行に対するワクチン接種勧告がでています。

HPA 2011年05月13日

ここ1カ月で麻しんにかかる小児と若者の症例が増加しています。

症例における最近の増加は、おそらくヨーロッパからの最近の旅行に関連しています。これは、麻しんに対して十分な免疫のない小児と若者が、学校、サマー・キャンプ、および大学や海外旅行に行くことによって、麻しんが容易に広まることを意味します。

両親は、麻しんに対して用心深くし、小児にMMRワクチンの2回の接種を受けさせるべきです。麻しんは深刻であり、時として、致命的となる場合があります。免疫の獲得が遅れると、小児は危険にさらされます。

イングランドとウェールズにおいて、2011年1月-4月に発生した地域ごとの麻しんの確定症例は、以下の通りです。

ロンドン
86
イングランド南東部
78
ヨークシャーとハンバー
44
イングランド南西部
20
イングランド北西部
18
ウェストミッドランズ
18
イーストミッドランズ
6
東イングランド
5
イングランド北東部
0
ウェールズ
0
Total
275

HPAに報告された麻しんの275症例は暫定的な合計です。

イギリスのMMR接種率(2010年9月~12月)

生後24カ月までに、MMRワクチンの初回接種を受けた小児
89.4%
5歳までに、MMRワクチンの初回接種を受けた小児
92.8%
5歳までに、MMRワクチンを2回目の接種をうけた小児
84.8%