デング熱流行状況 -アジア WPRO

2013年1月8日 WPRO(原文[英語]へのリンク

デング熱の活動性は国によって異なっています。オーストラリア、カンボジア、ラオス、マレーシア、フィリピン、ベトナムでは、2012年は2011年の同時期に比べ、症例報告数が多いですが、オーストラリア、カンボジア、マレーシア、フィリピン、シンガポールでは、最近の傾向は減少しているか低いままです。ベトナムとラオスでは、持続した状態が続いています。

2013年1月8日更新

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この表は報告症例数です。デング熱の報告は国により異なり、各国のサーベイランスシステムが変更されても、上記の数値に反映されていません。2011年と2012年の報告症例数はそれぞれ同期間です。
※オーストラリア:Aedes aegyptiAedes albopictusはクイーンズランド北部とトレス海峡諸島にのみ生息しています。

オーストラリア
月別の傾向は11月から12月にかけて減少しました。12月31日までに、1,458人が報告されています。

カンボジア
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少し続けています。12月11日までに、41,704人(うち183人死亡、CFR(致死率)0.4%)が報告されました。2011年の同時期は15,761人(72人死亡、CFR 0.5%)でした。

ラオス
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は増加しています。12月15日までに、9,639人(うち19人死亡、CFR 0.2%)が報告されました。2011年の同時期は3,775人(7人死亡、CFR 0.2%)でした。全国的に警戒水準に入ったままです。

マレーシア
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少し、レベルは低いままです。12月29日までに、21,900人(うち35人死亡、CFR 0.2%)が報告されました。2011年の同時期は19,884人(36人死亡、CFR 0.2%)でした。

フィリピン
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少し続けています。12月8日までに、168,460人(うち841人死亡、CFR 0.5%)が報告されました。2011年の同時期は117,944人(うち633人死亡、CFR 0.5%)でした。

シンガポール
過去3週間の推移をみると、週別の傾向はわずかに増加しました。12月29日までに、4,602人が報告されました。週別の症例数は、警戒水準を下回ったままです。

ベトナム
月別の傾向は、10月(8,493人)から11月(10,063人)にかけて増加しました。11月30日までに、77,618人(うち68人死亡、CFR 0.1%)が報告されています。2011年の同時期は64,532人(うち59人死亡、CFR 0.1%)でした。

出典

WPRO:Dengue Situation Updates,8 January 2013
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/DengueSituationUpdates/en/index.html