アジアにおける手足口病について (更新4)

2013年5月29日 WPRO (原文〔英語〕へのリンク

各国で手足口病の活動性の増加が始まっています。日本、マカオ(中国)、韓国では昨年の同時期よりも増加しています。最近の傾向は、季節性の変動の後、中国、韓国、シンガポール、香港(中国)で患者数が徐々に増加しています。マカオでは著しく増加し、日本では安定しています。

2013年5月29日更新

図.アジアにおける手足口病について

中国

月別の傾向は今年3月から4月にかけて増加しています。4月末までに350,842人(死亡25人)が報告されました。

香港(中国)

手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。過去3週間の推移をみると、週別の傾向は入院患者数で増加し、一般外来診療所の受診率は低いままです。5月12日から15日までの週に、病院当局に報告された手足口病の入院患者は15人でした(昨年同時期は30人でした)。一般外来診療所で1,000受診者当たり0.4人、一般開業医で1,000受診者当たり2.4人です。

マカオ(中国)

過去3週間の推移をみると、週別の傾向は増加しています。5月14日から20日までに110人が報告されました。昨年同時期は97人でした。5月20日までの累積報告数は742人です。

日本

手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。全体的に水準は低いままで、過去3週間の推移をみると、週別の傾向は増加しました。5月16日から22日までに、定点医療機関から1,568人(定点当たり0.5人)が報告されました。5月22日までの累積報告数は14,620人です(定点当たり3.78人)。

韓国

手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。過去3週間の推移をみると、週別の傾向は増加し続けています。5月11日までの1週間の外来患者は1,000人当たり6.7人でした。5月11日までの累積報告は、外来受診者1,000人当たり2.2人です。

シンガポール

過去3週間の推移をみると、週別の傾向は増加しました。5月12日から18日までに701人(昨年の同時期は1,685人)が報告されました。5月18日までの累積報告数は7,440人でした。

ベトナム

今年5月13日から19日までの週別報告数は、1,609人(昨年の同時期は2,728人)で、4月29日から5月5日までは1,533人でした。5月19日の週の終わりまでの累計患者報告数は、28,725人です。

出典

WPRO:Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Updates(29 May 2013)

http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/HFMD/en/index.html