年別のニュース
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2014年のニュース

世界におけるインフルエンザの流行状況について (更新22)

2014年11月17日 WHO (原文[英語]へのリンク

要約

 地球全体でみると、インフルエンザの活動は、太平洋諸島の数か国を除いて、世界的に低い状態です。
北米では、インフルエンザの活動が僅かに増加しています。しかし、まだ低い状態です。
ヨーロッパ全体では、インフルエンザの活動はオフ・シーズンの水準でとどまっています。
アメリカ大陸の熱帯地域各国では、インフルエンザの検出は低い状態で、RSウイルスがほとんどのインフルエンザ様疾患(ILI)や重症呼吸器感染(SARI)を引き起こしています。
アフリカと西アジアおよび東アジアでは、インフルエンザの活動は低い状態でした。
アジア熱帯地域では、ベトナムでインフルエンザBが流行していますが、他の国では低い状態です。
南半球では、インフルエンザ様疾患(ILI)の活動が高い太平洋の島々を除いて、インフルエンザの活動は低い状態です。
43週から44週(2014年10月19日から2014年11月1日)のFluNetの報告(協定世界時間2014年11月14日 13:40)によりますと、51の国と地域にある国立インフルエンザセンター(NICs) とその他の国立のインフルエンザ研究施設からデータが報告されています。WHO世界インフルエンザサーベイランス及び対応システム(GISRS)の検査施設では、44,937本を越える検体を検査しました。インフルエンザ・ウイルスが陽性となったのは1,978検体で、このうち1,434検体(72.5%)がインフルエンザA型、544検体(27.5%)がインフルエンザB型でした。亜型が解析されたインフルエンザA型ウイルスのうち、60検体(6.9%)がインフルエンザA(H1N1) pdm09、819検体(93.1%)がインフルエンザA(H3N2)でした。解析されたインフルエンザB型ウイルスのうち、87検体(96.7%)がB-山形系統で、3検体(3.3%)がB-ビクトリア系統でした。
データ収集の環境の変更により、WHO欧州地域事務局のデータが世界中で一時的に利用できなくなっています。これらのデータは可及的速やかにFluNetとFluIDに報告される予定です。ヨーロッパのインフルエンザの活動に関する情報は http://www.flunewseurope.org/ でみることができます。

北半球の温帯地域

北米、ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア、中央アジア
 北半球の各国で、インフルエンザの活動は全体としてはオフ・シーズンのレベルでした。しかし、僅かに増える兆候が見え始めました。インフルエンザA(H3N2)とインフルエンザB型が主流となっています。

 カナダでは、インフルエンザ様疾患(ILI)の活動が最近9週間に亘って例年の平均を上回っています。インフルエンザの検出の割合は依然として低い(陽性検出率2%)ですが、季節による影響を受けて増えてきました。検出されるインフルエンザ・ウイルスはインフルエンザA(H3N2)が主流で、ほとんどが65歳以上の患者でした。ライノ・ウイルスが呼吸器系ウイルス全体の中では主流を占めています。

 アメリカ合衆国では、インフルエンザの活動は例年の予想の範囲内でしたが、インフルエンザの陽性検体の割合(陽性検出率6%)は少しずつ増えてきています。インフルエンザ様疾患(ILI)の活動は国内の例年値以下でとどまっています。8月中旬以降、呼吸器症状の症例の中でエンテロウイルスD68が1,161検体で同定されました。

 メキシコでは、急性呼吸器感染症(ARI)とインフルエンザの活動が高まっていますが、例年の傾向の範囲内での傾向です。

 ヨーロッパでは、インフルエンザの活動は低い状態で、インフルエンザ・シーズンの始まりを示す兆候はありません。欧州地域の27か国から収集された検体459件のうち2%でインフルエンザが陽性でした。

東アジア
 東アジア地域では、インフルエンザの活動は低い状態でした。

 中国北部では、インフルエンザの活動は低い状態で、検出は主にインフルエンザA(H3N2)でした。日本と大韓民国では、インフルエンザの活動はオフ・シーズンの水準でとどまっていました。モンゴルではインフルエンザ様疾患(ILI)の活動がインフルエンザの活動を示すことなく増加しています。

熱帯地域

アメリカ大陸の熱帯地域/中米とカリブ海諸国
 全体として、この地域ではインフルエンザの活動が低い状態でした。

 インフルエンザBの流行に続いて、インフルエンザA(H3N2)の流行が、コスタリカ、キューバ、ニカラグアといったカリブ海と中米のいくつかの国から報告されました。しかし、中米のほとんどの国では、インフルエンザの流行は最近数週は減った状態が続いています。プエルトリコでは、インフルエンザ様疾患(ILI)の流行がくすぶっていますが、インフルエンザの検出は低い状態です。キューバでは、入院につながる重症呼吸器感染(SARI)は減り、(SARIの原因は)RSウイルスによるものが高くなっています。

 南米の熱帯諸国では、インフルエンザ様疾患(ILI)とSARIの活動の報告は例年この時期に予想される範囲内でした。RSウイルスの流行が続いていますが、減る傾向にありました。コロンビアでは、インフルエンザの活動が続いており、インフルエンザA(H3N2)とインフルエンザBの流行が重なっていました。

 ブラジルでは、活動が続いており、インフルエンザ・ウイルスBが最も頻繁に検出されていました。

中央アフリカ熱帯地域
 アフリカでは、東アフリカ、中部アフリカ、西アフリカから報告されたほとんどの国でインフルエンザの活動は低いレベルでした。マダガスカルでは、インフルエンザAと同Bの両方が検出されました。

アジア熱帯地域
 南アジアと東南アジアのほとんどの国では、インフルエンザの活動は低下しているか低いレベルでとどまりました。ベトナムでは、主にインフルエンザBが流行していますが、活動は低下してきました。 

南半球の温帯地域諸国

南米の温帯地域
 南米の温帯地域では、インフルエンザの活動はオフ・シーズンの水準に達しています。

南アフリカ
 南アフリカでは、ILI検体でのインフルエンザA(H3N2) 陽性となるインフルエンザ様疾患(ILI)および重症呼吸器感染(SARI)の活動はオフ・シーズンのレベルのままです。

オセアニア、メラネシア、ポリネシア
 オーストラリアとニュージーランドでは、インフルエンザの活動は低い状態です。

 太平洋諸島では、インフルエンザ様疾患(ILI)の活動に変動があります。増加傾向がアメリカ領サモア、ミクロネシア連邦、フィジー、フランス領ポリネシア、グアム、北部マリアナ諸島から報告されています。

出典

WHO Influenza update 17 November 2014 2014 - Update number 224
http://www.who.int/influenza/surveillance_monitoring/updates/latest_update_GIP_surveillance/en/
(註:このアドレスは最新のサイトにリンクされます)