手足口病の流行状況-西太平洋地域(更新18)

2017年9月13日付けで世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表された手足口病患者数およびその国における発生状況の定期報告です。
註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

  • 中国
    2017年8月1日から8月31日までに、死亡者7人を含む173,367人の手足口病患者が報告されました。手足口病患者数は過去5年間(2012-2016)の季節変動パターンに沿っています。
  • 日本
    2017年第35週に報告された手足口病の患者数は17,580人でした。9月6日までに報告された手足口病患者は263,188人となりました。手足口病患者数は、2010年から2016年の同時期(と同様に)季節の変動に沿っています。
  • 韓国
    2017年第35週において、受診者1,000人あたりの手足口病患者数は12.4人で、前週の15.9人と比べて下がっていました。2013年以降、同じような傾向が観測されています。
  • 香港
    2017年第35週に、定点観測施設から入院が必要であったと報告された患者数は、12人でした。2017年に報告された週別患者数は、2012年から2016年にかけて見られた季節変動パターンを辿っています。
  • マカオ
    2017年第35週までに、手足口病患者2,315人が報告されました。この週の手足口病患者数は23人で、前週2017年第34週(の患者52人)に報告された患者数よりも55.8%少なくなりました。今年は、6月に季節変動のピークが観察されました。これまでのシーズンと比べて、今年は(流行が)最も遅くなっています。
  • シンガポール
    2017年第35週には、761人が報告されました。報告される手足口病患者の数は、先月みられた患者数よりも少なくなっています。
  • ベトナム
    2017年第35週に報告された患者数は1,407人でした。これは、先週(1,640人)と比べて4.8%多くなっていました。死亡者は報告されていません。2017年9月3日までの累積入院患者数は、63省から(報告され)26,178人でした。2016年の同じ時期と比べて、6.9%増えていました。今年は、これまでのところ、死亡者は報告されていません。

出典

WPRO/WHO.Emerging disease surveillance and response. 13September2017
Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number522
http://www.wpro.who.int/entity/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20170913.pdf?ua=1[PDF形式:492KB]