2011年07月07日更新 ヘンドラウイルス感染症(ウマモルビリウイルス肺炎)がオーストラリアで発生しています。

ヘンドラウイルスは、ウマに重い肺炎(モルビリウイルス肺炎)を引き起こすウイルスですが、人にうつり、死亡することもある危険なものです。

オーストラリアのクイーンズランド州政府によると、クイーンズランド南東部でウマ5頭がこの病気にかかり、11人がこの病気の馬に接触しました。いまのところ発病した人は報告されていません。

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現地でウマに接触した後に、帰国後、インフルエンザのような症状をおこしたり激しい頭痛、発熱やひどい眠気のある人は、専門の医療機関(検疫官にご相談ください)で診療を受けてください。

現地で病気のウマに接触した人や、ウマに接触したあとに体調が悪くなった人は、クイーンズランド州政府の専門機関(地方公衆衛生ユニットまたは13HEALTH(電話: 13-43-25-84))に連絡してください。

ヘンドラウイルス感染症について

人がヘンドラウイルスに感染すると次の症状が現れます。

・発熱、咳、喉の痛み、頭痛や疲労感を伴うインフルエンザのような状態。肺炎へと進行することもあります。

・頭痛、高熱や眠気を伴う脳炎。重症になるとけいれんをおこし、昏睡状態となって死亡します。

現地に向かう方は次の点にご注意ください

・体調の悪そうなウマには近づかないでください。決して触らないでください。

・ウマの体調が判断できない場合も、ウマに近づかないでください。