2011年10月20日更新 フィリピンでレプトスピラ症が流行しています。

 レプトスピラ症は細菌による感染症で、感染した動物、特にネズミ、犬、家畜の尿が、水や土壌を汚染し、それを介して感染します。抗生物質による治療が有効ですが、始めは発熱、頭痛、筋肉痛といった、さまざまな病気でみられる症状が主であるため、なかなか診断されないことがあります。重症な場合(ワイル病)、肝臓や腎臓が侵され、死亡率が高くなります。

 保健省の発表によりますと、フィリピン国内の特に洪水の影響を受けた地域で、レプトスピラ症感染が増加しているとのことです。
 今年1月から9月24日までに156人の死亡者を含む少なくとも2,061症例が保健省に報告されました。昨年の同時期は699症例であり、194.8%高くなっています。
 症例のほとんどはウエスタンビサヤ(824例)で、首都圏(411例)、セントラルルソン(166例)、ダバオ(131例)となっています。
 感染者の年齢は1歳未満から77歳ですが、ほとんどの犠牲者は20~29歳(29.8%)で、大多数は男性(88.2%)でした。

 雨季はまだ終わっておらず、多くの地域で最近の台風の影響によりまだ浸水しています。

 旅行者がレプトスピラ症にかかるリスクは低いですが、洪水が起きている地域に長期間滞在する場合など、水、泥に長期間触れるような場合にリスクが高くなります。このような場合には、直接皮膚が水や泥に触れないような服装をしてください。

リンク

感染症情報(FORTH) レプトスピラ症 (ワイル病)

出典

フィリピン保健省(英文)
http://dev1.doh.gov.ph/content/typhoon-related-updates