2013年03月21日更新 ナイジェリアでラッサ熱が流行しています

 ラッサ熱は、ラッサウイルスにより起こるウイルス性の出血性疾患です。ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネなどの地域で発生しています。ラッサ熱の大部分は、農村地域の家屋周辺に生息するネズミの尿や糞から皮膚の傷や粘膜面を介して、または、ほこりに混じったウイルスを吸入して人に感染します。体液を介して人から人へ感染することもあります。突然の発熱・頭痛・咽頭痛が主な症状です。重症化すると、吐血や下血などの出血症状が出現し、高率で死亡します。予防するためのワクチンはありません。

 3月1日付けで公表された国連人道問題調整事務所(OCHA)の報告によりますと、ラッサ熱の患者がこれまでに9州で、243人が確定診断されており、15人が死亡しています。さらに7人の疑い患者と3人の死亡も報告されています。  

 ナイジェリア保健省はナイジェリア疾病管理予防ユニット/WHOと共同で、すべての州に対して、サーベイランスの強化と症例管理、公衆衛生教育を実施しています。

この地域へ行かれる方は十分注意してください

  • 旅行者がラッサ熱に感染するリスクは非常に低いですが、げっ歯類との接触が頻繁にみられる可能性がある、田舎で余暇を過ごす人、職業的な活動をする人などは注意が必要です。
  • げっ歯類は尿や便中にウイルスを排泄しますので、地域感染症としてラッサ熱のある国への旅行者は、げっ歯類に触ったり、近づいたりしないようにしましょう。

 現地を訪れた方で、発熱や頭痛・咽頭痛などの症状がみられる場合には、速やかに現地の医療機関を受診してください。
 また、滞在後およそ3週間程度までに同様の症状がある場合には、最寄りの検疫所(健康相談室)にご相談下さい。

FORTH 感染症情報ラッサ熱
国立感染症研究所感染症情報センター:ラッサ熱

出典

国連人道問題調整事務所(OCHA)
http://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/OCHA%20Humanitarian%20Bulletin%20for%20Nigeria%20-%20March%202013.pdf