2013年05月30日更新 ヨーロッパでA型肝炎の患者が増加しています

 5月28日付で公表された欧州疾病予防管理センター(ECDC)の情報によりますと、昨年10月1日から今年5月23日までに、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンでA型肝炎の患者が42人報告されています。検出されたウイルスの遺伝子亜型はIBで、2種類の関連したシークエンスが確認されました。潜伏期間内に欧州連合(EU)加盟国外に渡航歴のある患者はいません。この4か国では、この他にも、EU加盟国外への渡航と関連がなく、シークエンス解析結果が判明していないA型肝炎の患者が47人報告されています。合計89人の患者が報告されており、このうち42人が確定患者です。

 デンマークとスウェーデンにおける疫学調査の結果、イチゴが感染源として疑われています。スウェーデンの感染症研究所は、国内の集団感染の感染源として輸入された冷凍イチゴが示唆されると公表しました。生産者や生産国の特定に関する調査が進められています。

 北欧の食品管理当局は、冷凍ベリーや輸入されたベリーを食べる際に加熱するように推奨しています。

 一方、ドイツでは、5月8日、イタリア北部のトレントとボルザノのスキー旅行に関連したA型肝炎患者が7人発生したと報告しました。ドイツの報告によれば、トレントに渡航歴のある患者は、オランダで1人、ポーランドで5人報告されています。ポーランドの患者は、いずれも3月16日から22日にイタリアに滞在し、最近発症した患者の発症日は5月2日です。遺伝子亜型とシークエンス結果が判明しているのはオランダの患者のみです(遺伝子亜型はⅠA)。暫定的な情報では、食品(冷凍ベリー)が感染源として疑われています。

 イタリアでは、過去2年に比べ、国内の患者数及びトレントの患者数が増加しています。地域の当局が調査を進めています。

 ● FORTH感染症情報: A型肝炎

出典

ECDC 
COMMUNICABLE DISEASE THREATS REPORT  Week 21, 19-25 May 2013
http://www.ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/communicable-disease-threats-report-24-may-2013.pdf

参考

北欧でA型肝炎の患者が増加しています (更新1) (2013年4月23日)
http://www.forth.go.jp/topics/2013/04230935.html