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2013年07月02日更新 米国で発生している変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて

 2011年8月以降、米国では変異型のインフルエンザA型ウイルスに感染した患者が確認されており、主に、H3N2の変異型ウイルス(H3N2v)に感染していました。このウイルスは、通常、豚に感染しますが、人に感染することもあります。

 2013年6月28日に公表された米国疾病予防管理センター(CDC)の情報によりますと、インディアナ州で4人の患者が報告され、農業フェアに参加し、豚と接触した患者です。農業フェアにいた豚もH3N2が陽性であったと報告されています。昨年の夏は、複数の州でH3N2vの集団感染が起こり、309人の患者が発生し、そのうち16人が入院し、1人が死亡しており、今年の夏も何件かの集団感染が起こるかもしれません。インディアナ州の患者から採取された検体のうち1検体がCDCで遺伝子解析され、昨年の夏に検出されたH3N2vと99%一致していました。

 現時点では、インディアナ州の集団感染の疫学は昨年に見られた特徴と同様で、ほとんどの患者は豚に接触しており、特に農業フェアで接触したと報告されています。多くの場合、症状は軽症ですが、重症の患者もいました。しかし、インディアナ州の患者では入院した患者や死亡した患者はいません。

 H3N2vの症状は、発熱、咽頭痛(のどの痛み)、咳、身体の痛みなどです。持続的な人-人感染は確認されていませんが、過去には散発的で限定的でしたが、感染が広がりました。様々な地域から多数の豚が展示小屋に集められ、豚間や人との濃厚接触があります。このことが、インフルエンザウイルスが豚と人の間で広がる主なリスク源となります。

 農業フェアは、全米で夏から秋にかけて開催されます。主に、感染した豚の咳やくしゃみから感染すると考えられていますが、感染していても症状がなく、ウイルスを人に感染させる場合もあります。

 小児、妊婦、65歳以上の高齢者、持病などによってからだの抵抗力が落ちている人は、インフルエンザに感染すると重症になるリスクが高く、動物との濃厚接触は、できるだけ避けてください。また、インフルエンザのような症状がある人は、豚との接触を避けてください。季節性インフルエンザの予防と同様に、いつも、手洗いや咳エチケットなどの衛生習慣を実行することが重要です。なお、豚肉を食べて感染したという事例はありません。

出典

First H3N2v Outbreak of 2013 Reported;
CDC Continues to Urge High Risk People to Avoid Swine at Fairs
http://www.cdc.gov/flu/spotlights/h3n2v-firstcases-2013.htm