2013年11月18日更新 ヨーロッパでサルモネラ症の患者が増加しています

 サルモネラ症は、サルモネラ属菌によって起こる病気です。サルモネラ属菌は、自然界に広く分布しており、菌に汚染された水や食品を摂取することによって感染します。また、飼育されているハ虫類から感染した事例も報告されています。症状は、腹痛や下痢などの急性胃腸炎のほか、特に小児や高齢者では重症となることがあります。

 11月15日付で欧州疾病対策センター(ECDC)から公表された情報によりますと、ヨーロッパの一部の国において、ヨーロッパでは稀な血清型のサルモネラ(Salmonella Mikawasima)に感染した患者が増加しています。

 英国では、今年10月以降、この血清型のサルモネラに感染した患者が46人報告されました。フランスでは、例年は年間4人から12人の報告数ですが、15人の患者が報告され、このうち7人は9月中旬以降の患者です。デンマークでは、最近2週間の間にこの血清型のサルモネラが5検体から分離されたことを受けて、調査が開始されました。分離された菌の遺伝子解析が進められています。ドイツとスウェーデンでもこの時期に想定される患者数を上回りました。オーストリア、フィンランド、ギリシャ、イタリア、アイルランド、イタリアでは患者の増加はみられていません。

 ヨーロッパ・サーベイランス・システムによれば、最近5年間におけるこの血清型のサルモネラ症の患者は51人から135人でした。若年層と中年層で患者数が多く、患者の60%は25歳から65歳でした。305人の患者のうち20%は輸入感染例で、そのうち18人がスペインで感染したと疑われました。

 分子学的サーベイランスのデータベースを比較すると、パルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)による解析では、4か国の23検体が類似しており、このうち18検体は今年10月から11月までの間に2か国から報告されたものでした。

 ● 感染症情報 : サルモネラ感染症

出典

ECDC Communicable disease threats report, 10-16 November 2013, week 46
http://www.ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/Communicable-disease-threats-
report-15-nov-2013.pdf