2013年12月17日更新 鳥インフルエンザA(H5N1)に感染した患者の発生状況について (更新5)

 2003年から今年12 月10日までに、鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに感染したと確定診断された患者は、15か国から648人が世界保健機関(WHO)へ公式に報告されています。このうち384人が死亡しています。

 10月7日以降、新たにインフルエンザA(H5N1)ウイルスに感染したと確定診断された患者は7人です。カンボジアから6人、インドネシアから1人の患者が報告されました。

 カンボジアでは、今年、患者数が増加しました(2005年から2012年までの患者数は21人で、今年の患者数は26人です)。これは、サーベイランスと医師の疾患に関する認識が向上したことや、家きんでウイルスの循環が増加した可能性があります。しかし、致死率は減少しています(昨年までは90%でしたが、今年は54%です)。

 昨年までは、カンボジアで検出されたH5N1ウイルスのクレードは1.1が優勢でした。しかし、今年の初めから人と鳥から分離されたウイルスを解析した結果、クレード1.1とクレード2.3.2.1の再集合によって発生した新たな遺伝子型でした。この再集合による新たなウイルスの発生と今年の患者数の増加との関連はまだ確認されていません。

 新たに報告された7人の患者は散発的に発生したものと考えられており、地域内で伝播している根拠はありません。カンボジアとインドネシアでは、家きんの間でインフルエンザA(H5N1)ウイルスが広く常在しており、今後も散発的な患者や小規模の集団感染が発生することが予想されます。

 家きんの間でインフルエンザウイルスが循環している時は、特に家で飼育されている感染した家きんや、汚染された環境に暴露する人々の中で散発例や小規模の集団発生が発生する可能性があります。しかし、現在のところ、このインフルエンザA(H5N1)ウイルスは人の間で効率よく感染せず、このウイルスが地域レベルで拡大するレベルは依然として低いです。

 患者が発生している地域に滞在する方は、鳥がたくさんいる場所で鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしましょう。

出典

WHO Influenza at the human-animal interface
Summary and assessment as of 10 December 2013
http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/Influenza_Summary_IRA_HA
_interface_16December13.pdf