2014年02月06日更新 マダガスカルでペストが流行しています

ペストはペスト菌による感染症で、ペスト菌を保有したノミに咬まれることによって感染します。最も多いのが、「腺ペスト」で、ノミに咬まれた部位の近くのリンパ節が腫れ、痛みが起こります。その後、高熱や皮膚に出血をともなう発疹がみられ、治療しないと高率で死亡します。肺に感染すると、「肺ペスト」となり、患者の咳によって人から人へうつります。「肺ペスト」は、人への感染力が強く、放置すると100%死亡します。ペストを予防するワクチンはありませんが、できるだけ早く抗生物質を投与することで治療できます。
2月5日付けで公表された外務省の情報によりますと、マダガスカルでペストが流行しています。マダガスカル保健省は、2013年9月以降、319名が感染し、このうち75名が死亡したと公表しました。感染者のうち152名が「肺ペスト」に感染していたことが判明しました。

マダガスカルへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、ネズミが生息している場所に立ち入らないようにし、ノミに咬まれないよう対策をとってください。

心配な場合には早めの受診を

  • 海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。
  • 肺ペストの患者と接触した場合にも、できる限り早く医療機関を受診してください。
  • また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご相談ください。
  • 医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

感染症情報

ペスト

出典