2014年04月07日更新 アフリカでのラッサ熱の発生状況

 ラッサ熱は、ラッサウイルスにより起こるウイルス性の出血性疾患です。ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネなどの地域で発生しています。ラッサ熱の大部分は、農村地域の家屋周辺に生息するネズミの尿や糞から皮膚の傷や粘膜面を介して、または、ほこりに混じったウイルスを吸入して人に感染します。体液を介して人から人へ感染することもあります。突然の発熱・頭痛・咽頭痛が主な症状です。重症化すると、吐血や下血などの出血症状が出現し、高率で死亡します。予防するためのワクチンはありません。

 3月24日付けの世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務局(AFRO)の情報の発表によりますと、ラッサ熱の発生状況がナイジェリアとリベリアから報告されています。

 ナイジェリアでは2014年1月1日から3月16日までに9州19の地域から208人の患者、そのうち17人の死亡者が報告されています(致死率8.2%)。2012年、2013年のそれぞれ1年間で1,723人の疑い患者、死亡者112人(致死率6.5%)、1,195人の患者、死亡者39人(致死率3.3%)が報告されました。  

 リベリア保健省は国連ミッションのマルギビ(Margibi)郡リベリアカカタ(Kakata)キャンプでラッサ熱が発生したとWHOへ報告しました。2月27日から3月10日までに1人の死亡者を含む14人の患者が発生したということです。

この地域へ行かれる方は十分注意してください

旅行者がラッサ熱に感染するリスクは非常に低いですが、げっ歯類との接触が頻繁にみられる可能性がある人、田舎で余暇を過ごす人、職業的な活動をする人などは注意が必要です。

げっ歯類は尿や便中にウイルスを排泄しますので、地域感染症としてラッサ熱のある国への旅行者は、げっ歯類に触ったり、近づいたりしないようにしましょう。

 また、現地を訪れた方で、発熱や頭痛・咽頭痛などの症状がみられる場合には、速やかに現地の医療機関を受診してください。

 また、滞在後およそ3週間程度までに同様の症状がある場合には、最寄りの検疫所(健康相談室)にご相談下さい。

FORTH 感染症情報:ラッサ熱
国立感染症研究所感染症情報センター:ラッサ熱

出典

世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務局(AFRO)
http://www.afro.who.int/index.php?option=com_docman&task=doc_download&gid=9154&Itemid=2593