2014年06月02日更新 中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況について (更新30)

 5月31日付けのWHOアフリカ地域事務局(AFRO)から公表された情報によりますと、5月31日にアルジェリア保健住民病院改革省はWHOへ2人のMERS-CoV患者を確認したと報告しました。2人の患者はウムラ(小巡礼)のため、サウジアラビアに滞在していました。両者が発症したのは5月23日です。2人のコロナウイルス感染の診断と確定は2014年5月30日アルジェリアのパスツール国立研究所で行われました。第1例は66歳男性でメッカから帰国した同日5月23日に発熱と呼吸困難で発症しました。患者はコレア病院に入院しました。2例目は59歳男性で、サウジアラビアでインフルエンザ様症状(ILI)と下痢を5月23日に発症しました。5月29日にアルジェリアのトレムセン大学病院に入院し治療を受けています。

 これはWHOアフリカ地域でMERS-CoVのヒト感染が初めて検査確認された症例です。2症例の早期検出と確認は、アルジェリア保健住民病院改革省がWHOや連携機関と密接に協力し過去数か月にわたり集中的に準備対策を実施してきた結果です。

 以下の対策が政府担当部署で実施されています;サーベイランス、特に入国地点でのサーベイランスの強化;感染予防制御の強化;患者管理;コロナウイルス感染拡大を防止するために一般の住民やヘルスケアワーカーが取るべき予防制御対策への感受性を高めること。国内流行対策委員会の会議が現状の総括、詳細なリスクアセスメント、すべてのレベルで取られるべき感染予防対策の追加勧告を提供するために、次週はじめに開催される予定です。

 WHOは、この事例に関して、アルジェリアへの渡航や貿易を制限することを推奨していません。

出典

WHO/AFRO EPR Outbreak News, 31 May 2014
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) disease in Algeria
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-
and-response/outbreak-news/4156-mers-cov-disease-in-algeria.html