2014年06月10日更新 太平洋地域での症状・疾患サーベイランス報告について (更新1) 

  公表されたWHO西太平洋地域事務局(WPRO)のサーベイランス情報によりますと6月1日までの1週間(第22週)に太平洋地域で以下のような症状の発生が報告されています。

急性発熱・発疹:パラオ
下痢:米国領サモア、サモア、ソロモン諸島

<その他の更新>
下痢
・ソロモン諸島保健医療サービス省は2014年6月3日、全国的な下痢症流行を宣言しました。下痢症流行で、過去2週間に1,000人以上の患者と幼小児を中心に少なくとも16人の死亡者が発生しました。流行はガダルカナル州、西部州、チョイスル州、マライタ州、中央州、マキラ州の6州で報告されています。ホニアラ、ガダルカナル、西部州のギゾではロタウイルスによるものと確認されています。

チクングニア
・フランス領ポリネシアではグアドループから帰国した旅行者1人で輸入症例がありました。患者の周りの調査と対策が迅速に実施され、その中には患者が帰国してから頻回に訪れた地域での殺虫対策も含まれています。

麻しん
・ミクロネシア連邦コスラエ州では、麻疹の流行が続いています。詳細については2014年5月30日付掲載のMr. Sameer Goplin(国内疫学者)によるPacNetを参照してください。

デング
・ツバルではデング熱血清型2型が流行しています。2014年6月4日までに272人の疑い患者が発生しそのうち125人が迅速試験(NS1、IgM)が陽性でした。症例数は増加し続けています。

・ナウルでは、2014年6月4日までに230人の疑い患者が発生し、IgMのELISA法またはNS1/IgM迅速試験が実施され78人が陽性でした。症例数は増加し続けています。

・ソロモン諸島ではデング熱血清型3型が流行しています。2014年1月から6月3日までに1,601人の症例が報告されました。

結膜炎
・グアム公衆衛生社会サービス課は2014年5月から始まった結膜炎の流行が弱まることなく続いていると発表しました。医療施設によると248人の患者が発生しています。2014年5月24日までの1週間(第21疫学週)に、最多の結膜炎患者110人が報告されました。

 関連地域へ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、蚊に刺されないよう対策をとってください。

蚊に刺されないための対策

可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。

長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。

流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。

子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。

また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご相談ください。

医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

出典

WPRO
Pacific sydromic surveillance report ,1 June 2014
http://www.wpro.who.int/southpacific/programmes/communicable_diseases/disease_surveillance_response/PSS-1-June-2014/en/#