2014年09月18日更新 米国におけるエンテロウイルス(Enterovirus)D68感染症

 2014年9月17日付で世界保健機関(WHO)から公表された情報によりますと、米国におけるエンテロウイルス(Enterovirus)D68感染症については、以下のとおりです。

 2014年9月10日に、米国は、エンテロウイルスD68(EV-D68)に関連した重症の呼吸器疾患の発生に関して、汎米保健機構/世界保健機構(PAHO/WHO)に通知しました。2014年9月16日の時点で、130の検査で確認されたEV-D68の症例が以下の12の米国の州で報告されました。:アラバマ、コロラド、イリノイ、インディアナ、アイオワ、カンザス、ケンタッキー、ルイジアナ、ミズーリ、ニューヨーク、オクラホマ、ペンシルバニア。他の多くの州で、疑いがあるクラスタ発生の調査が進行中です。

 EV-D68は米国の限られた検査室で分子生物学的な技術を用いて同定されます。EV-D68を含むエンテロウイルス感染症は国のレベルで通知を義務づけられているものではありません。しかし、エンテロウイルスとパレコウイルス(parechovirus)の型が検査室で検知された場合、自発的に国立エンテロウイルス監視システムに報告されます。このシステムは米国疾病管理予防センター(CDC)によって管理されています。

 現在、EV-D68に対して利用可能なワクチンも特殊な治療法もなく、臨床治療は支持療法になります。EV-D68の症状として、発熱、鼻汁、くしゃみ、咳嗽、体および筋肉の痛みなどが起こりえます。喘息あるいは他の呼吸器疾患のような既往疾患のある人は、特にEV-D68による重症感染症を起こしやすい傾向があるかもしれませんし、呼吸困難や喘鳴が生じる可能性があります。

出典

WHO Global Alert and Response
Disease outbreak news,17 September 2014
http://www.who.int/csr/don/17-september-2014-enterovirus/en/