2014年10月14日更新 エボラウイルス病 - スペイン

 10月9日付けの世界保健機関(WHO)から公表された情報によりますと、2014年10月6日、WHOはスペインで初めてエボラウイルス病の国内発生例が確認されたことを通告しました。

 症例は西アフリカへの渡航歴のない女性医療従事者で、エボラウイルス病に感染したスペイン市民の医療看護に携わっていました。この患者はシエラレオネで感染し、2014年9月22日にスペインのマドリッドに帰国したものの、9月25日に死亡しています。彼女は、9月24日と25日の2回、この帰国したエボラウイルス病の患者と接点がありました。彼女は2回ともに適切に防護器具を身につけたと報告しています。

 スペインでのエボラウイルス病症例に対する取り扱い手順に従えば、この医療従事者は感染の危険性は低いと考えられ、これに準じて観察されていました。この女性症例は9月29日に発熱を認め、10月6日にマドリッドのアルコーン病院の隔離病棟に入院しました。同日、マドリッドのLa Paz-Carlos III Hospital(ラ・パス-カルロス三世病院)に搬送され、隔離の下で治療を受けています。

 採血された検体は10月6日に国立の研究所に送られました。同日、結果は陽性と出ました。

 スペインの保健当局は感染形態を明らかにするための調査を行っています。暴露後21日間の毎日の経過観察を求める濃厚接触者の同定が、この症例に対しても行われています。また、スペインで治療された先の患者との接触者に対しても観察は継続中されています。

 今後の情報は、WHOのエボラ対策において定期的に更新情報を配信しているWHOのエボラ状況報告を利用してください。

 ●  Ebola situation reports

 WHOは、エボラウイルス病の確定例もしくは疑われる症例、あるいは、エボラウイルス病患者と接触した者を除いて、国による旅行や貿易のいかなる制限措置も推奨していません。接触者には、適切に保護された医療従事者や研究室のスタッフは含まれていません。国が取るべき措置についても緊急委員会からの緊急的な推奨事項が示されています。

 ●  IHR Emergency Committee on Ebola outbreak in West Africa

出典

WHO Global Alert and Response (GAR)
Ebola virus disease- Spain, 9 October 2014
http://www.who.int/csr/don/09-october-2014-ebola/en/