2014年10月17日更新 鳥インフルエンザA(H5N1)に感染した患者の発生状況について (更新6)

世界保健機関(WHO)の情報によりますと、2003年から2014年10月2日までに鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに感染したと確定診断された患者は、公式の報告で16か国から668人となっています。このうち393人が死亡しています。

WHOは、鳥インフルエンザA(H5N1)に感染したと確定診断された患者が、2014年6月27日の最終更新日以降、新たに1人発生したとの報告を受けました。エジプトのギザから1人(2歳半女児)です。この地域では、鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスが家きんの間で循環していることが知られているため、このような散発的な症例の発生は予期外ではありません。

家きんの間でインフルエンザウイルスが循環している時は、特に家で飼育されている感染した家きんや、汚染された環境に暴露する人々の中で散発例や小規模の集団発生が発生する可能性があります。しかし、現在のところ、このインフルエンザA(H5N1)ウイルスは人と人との間では効率よく感染せず、このウイルスが地域レベルで拡大するリスクは依然として低いままです。

患者が発生している地域に滞在する方は、鳥がたくさんいる場所で鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしましょう。

出典

WHO, Influenza at the human-animal interface
Summary and assessment as of2 October 2014
http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/Influenza_Summary_IRA_HA_interface_October14.pdf?ua=1[PDF形式:323KB]