2014年11月04日更新 マリにおけるエボラ症例について (続報)

 2014年10月31日付けで公表された世界保健機関(WHO)の報告によりますと、2014年10月23日、マリの保健省はWHOに検査により確定した1例のエボラウイルス病感染症例を報告しました。これはマリにおける最初のエボラウイルス病症例の続報です。症例の詳細は以下のとおりです。

症例に関する詳細
 この症例は2歳の女児で、ギニアのBeuilaに滞在していた10月19日に既に症状が現れていたと推察されます。この患者は陸路で国境を越えてマリに入国しています。その後、10月20日にマリのカイ(Kayes)で医療施設に収容され、翌 21日にカイにあるFousseyni Daou病院に紹介搬送されました。10月22日にはエボラウイルス病の検体が採取され、マリ結核エイズ研究センターで分析されました。検体の検査結果はエボラウイルス病陽性でした。確認検査は、米国アトランタの疾病対策センター(CDC)、およびセネガルダカールのパスツール研究所で行なわれています。この患者は10月24日に死亡しました。

 現在まで、85名の接触者が確認されており、健康監視が行われています。

公衆衛生の対策
1. マリ政府の指揮の下、WHO、国境なき医師団、The Alliance for International Medical Action、International Medical Corps、Project Muso、Save the Children and Plan Mali、マリ国内および国際的な専門家がBamako(バマコ)とカイに配置されています。

2. WHOと共同で、保健省は以下のことを目的に症例発生時の指示体制を配備しています。(i) サーベイランス、接触者の追跡、症例の管理、安全な埋葬手段、社会的な人員の導入、物流管理などを協調して展開すること、(ii) マリのバマコにあるワクチン開発センターで隔離設備を速やかに完成させること、(iii) 定期的に一般大衆に情報提供すること。

3. WHOは、対応行動の優先度を決め、協力者と役割分担と責任について議論するためにエボラウイルス病の特別対策本部会議を召集しました。

4. 地方の各自治体は、患者が入院した医療施設で働いていた職員に対して訓練活動を行い、さらに、これらの施設での消毒作業と設備の交換が行われています。Fousseyni Daou病院ではエボラウイルス病患者に対する管理計画が立案されました。

 WHOおよび協力者らは、保健省を支援するために専門家を追加動員し、配置しています。患者支援を管理するための日曜必需品および物流管理、またあらゆる側面で流行の感染管理も柔軟に行われています。

 今後のマリでのエボラウイルス病発生に関するWHOの更新情報は、疾病流行ニュース(the Disease Outbreak News)での配信ではなく、変更となります。詳細情報は、WHOのエボラ対応に関して定期的に情報更新を行っているエボラ状況報告にて利用できるようになります。

 Ebola situation reports

 WHOは、エボラウイルス病に感染した患者が確認されたか、その疑いがあるか、もしくは、エボラウイルス病患者との接触があった場合を除いて、いかなる旅行や貿易に関する規制を適用することを勧奨しません。接触者には、適切に防護処置を行った医療従事者や検査室の職員は含まれません。

 各国が取るべき行動に対する緊急委員会の臨時勧告については、次のサイトを参照してください。

 西アフリカにおける2014年エボラ流行に関する国際保健規則緊急委員会の会合に関するWHO声明

出典

WHO, Global Alert and Response (GAR),
Ebola virus disease-Mali, 31 October 2014,
http://www.who.int/csr/don/31-october-2014-ebola/en/