2015年01月05日更新 鳥インフルエンザA(H5N6)の発生状況

 2014年12月28日付けで公表されたWHOの情報によりますと、中国の国家衛生・計画出産委員会(NHFPC)は12月23日に患者1例が鳥インフルエンザA(H5N6)に感染していたことを検査で確認したと、WHOに報告しました

症例の詳細情報
・58歳 男性、広東省広州(こうしゅう)市に在住。患者は2014年12月4日に発症し、9日に入院しました。現在は、重篤な容態です。この患者には生きた家禽との接触歴がありました。

 中国政府は、以下のようなサーベイランスと対策をとっています。

・サーベイランス及び状況分析の強化
・患者管理と治療の強化
・市民とのリスクコミュニケーションと情報の提供

 WHOは鳥インフルエンザA(H5N6)の発生状況の厳重な監視とリスク評価を行っています。これまでのところ、全体的なリスク評価は変わっていません。

WHOからのアドバイス
 WHOは、鳥インフルエンザの発生が確認されている国への渡航者に対し、養鶏場への立ち入り、生きた家禽類をさばく市場での動物との接触、家禽を解体する場所への立ち入り、家禽や動物の排泄物で汚染されているとみられるあらゆる物体との接触を避けるよう助言しています。また、渡航者は石鹸と水で手をよく洗い、食品の安全と衛生習慣を維持すべきです。

 WHOは、この事象に関連して、特別な入国スクリーニングおよび渡航や貿易の制限を行うことを推奨していません。鳥インフルエンザが懸念される地域の渡航中や帰国した直後に、渡航者が重症の急性呼吸器症状を発症した場合には、常に鳥インフルエンザへの感染を鑑別診断として考えておくべきです。

 WHOは、国際保健規則(2005)に基づき、重症急性呼吸器感染症(SARI)のサーベイランスを含むインフルエンザのサーベイランスの強化を継続し、通常と異なる傾向がみられた症例については慎重に検討を重ねることを各国に促しています。さらに、国民の健康促進の活動を続けていくことを求めています。

 中国に滞在される方は、今後も情報に注意していただくとともに、手洗いや咳エチケットをこころがけてください。また、鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしてください。入国の際に、発熱、咳、喉の痛みなどの症状がある場合には、検疫所にご相談ください。

出典

WHO. Global Alert and Response (GAR),
Disease Outbreak News: Human infection with avian influenza A(H5N6) virus – China.
28 December 2014
http://www.who.int/csr/don/28-december-2014-avian-influenza/en/