2015年02月27日更新 鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況 (更新5)

 2015年2月26日付けで公表されたWHOの情報によりますと、中国香港特別行政区(SAR)保健局は、2015年2月23日、鳥インフルエンザA(H7N9)の感染者1人を検査で確認したことをWHOに報告しました。

症例の詳細情報
・61歳男性。香港特別行政区に在住。患者は2月16日に発症し、同日に民間医院を受診、2月20日に病院に入院しました。患者は2月6日から2月8日と14日から15日にかけて広東省東莞市の樟木頭に旅行していました。患者は2月14日にウェットマーケット(生鮮市場)を訪れており、(その場で)屠殺したにわとり2羽を買っていました。入手できた情報に基づくと、患者は香港以外で感染したものと考えられます。現在、この患者は重篤な状態です。

 香港衛生防護センター(CHP)は、患者の接触者の追跡を行っています。

 WHOは引き続きH7N9の状況を密に監視し、リスクアセスメントを実施しています。これまでのところ、H7N9ウイルスに関連した全体的なリスクは変更されていません。

WHOからのアドバイス
 WHOは、鳥インフルエンザの発生が確認されている国への渡航者に対し、養鶏場への立ち入り、生きた家禽類をさばく市場での動物との接触、家禽を解体する場所への立ち入り、家禽や動物の排泄物で汚染されているとみられるあらゆる物体との接触を避けるよう助言しています。また、渡航者は石鹸と水で手をよく洗い、食品の安全と衛生習慣を維持すべきです。

 WHOは、この事象に関連して、特別な入国スクリーニングおよび渡航や貿易の制限を行うことを推奨していません。鳥インフルエンザが懸念される地域の渡航中や帰国した直後に、渡航者が重症の急性呼吸器症状を発症した場合には、常に鳥インフルエンザへの感染を鑑別診断として考えておくべきです。

 WHOは、国際保健規則(2005)に基づき、重症急性呼吸器感染症(SARI)のサーベイランスを含むインフルエンザのサーベイランスの強化を継続し、通常と異なる傾向がみられた症例については慎重に検討を重ねることを各国に促しています。さらに、国民の健康促進の活動を続けていくことを求めています。

 中国に滞在される方は、今後も情報に注意していただくとともに、手洗いや咳エチケットをこころがけてください。また、鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしてください。入国の際に、発熱、咳、喉の痛みなどの症状がある場合には、検疫所にご相談ください。

出典

WHO, Global Alert and Response (GAR).
Human infection with avian influenza A(H7N9) virus – China. 26 February 2015
http://www.who.int/csr/don/26-february-2015-avian-influenza/en/