2015年03月09日更新 麻しんの流行-ヨーロッパ

2015年3月6日にWHOから麻しんに関する情報が公表されています。

2014年1月1日から2015年3月1日まで(14か月間)に、WHOはヨーロッパ各地から23,000人を上回る麻しん患者の報告を受けました。最も流行が激しい国はキルギスタンで、2015年最初の7週までに7,000人を越える患者が報告されています。麻しん患者が、特に多く報告されている国は、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、グルジア、ドイツ、イタリア、カザフスタン、ロシア、セルビアです。

流行している麻しんウイルスの遺伝子型はほとんどがD8でした。

●WHOからのアドバイス
現在の発生状況と入手できている情報に基づき、WHOは加盟国に対して感染リスクのある年齢層での麻しんの予防接種を強化することを推奨しています。これは、現在ヨーロッパ地域の国々で発生している数々の流行に終止符を打ち、将来に同様の流行発生を防止することに役立ちます。

同時に、すべての国が麻しんの予防接種率を非常に高いところで維持する必要があります。そうすれば、この地域に同じような流行が再び起こることはなく、最終的に麻しんを撲滅することができます。

◆感染症別情報:麻しん(はしか)

出典

WHO.Global Alert and Response(GAR): Measles –WHO European Region. 6 March 2015
http://www.who.int/csr/don/6-march-2015-measles/en/

参考

厚生労働省麻しん(はしか)に関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/hashika/index.html

国立感染症研究所感染症情報麻疹
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles.html

FORTH最新ニュース
麻しんについて (ファクトシート)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2015/02121326.html