2015年03月12日更新 イギリスでのエボラ出血熱に対する終息の宣言

 3月10日に、WHOとWHO欧州事務局は下記のようにイギリスでのエボラ出血熱の終結に関する情報を発表しました。

 WHOは、英国のエボラ出血熱の感染に取り組んだ努力を賞賛しました。WHOのガイドラインに則り、英国はエボラ出血熱への警戒が解除されています。

 医療従事者が、シエラレオネのエボラ治療センターでボランティアとして参加した後、2014年12月28日にイギリスのグラスコーに帰国しました。この医療従事者は、帰国途中にはエボラ出血熱の症状を示してはいませんでした。しかし、12月29日に発熱と筋肉痛を発現したため、ガートナベル病院内にある感染症専門医ブラウンリー氏の病棟で厳格に隔離されました。

 2014年12月29日の午後、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)を用いた検査において、この医療従事者はエボラ出血熱に陽性と確認されました。WHOは患者発生の通知を受けました。患者は、2014年12月30日、隔離された状態で治療をするためにロンドンにあるロイヤルフリー病院に搬送され、完全に回復するまで入院しました。

 この医療者と同じ便でシエラレオネのフリータウンからモロッコのカサブランカへ、そこからロンドン·ヒースロー、さらにはグラスゴーへと向かった乗員乗客は全員に連絡が行われ、エボラ出血熱に対する21日間の健康監視が行われました。1月18日までに、彼らは全員がエボラ出血熱を発症することなく、21日の健康監視期間を完了しました。

 2015年1月23日、患者は2回目のエボラ出血熱に対する検査で陰性の結果を得たため、1月24日に退院しました。2015年3月7日には、この医療従事者がRT-PCRを用いた2回の検査で陰性の結果を得てから42日になります。したがって、イギリスは現在、WHOのガイドラインに基づいて、エボラ出血熱への警戒が解除されています。

 WHOは、感染の可能性のあるすべての接触者を特定並びに追跡し、エボラ出血熱のさらなる感染を防ぐために感染対策を徹底したイギリスとモロッコを賞賛しています。これらの対策には、航空機の乗客に対する徹底的な追跡調査と、必要となる感染の予防と制御における全ての対策の実施が含まれていました。

出典

WHO European Office. Health topics, emergencies. 10 March 2015.
http://www.euro.who.int/en/health-topics/emergencies/pages/news/news/2015/03/united-kingdom-is-declared-free-of-ebola-virus-disease/_recache

WHO. Media Center. United Kingdom is declared free of Ebola virus disease. 10 March 2015.
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2015/uk-ends-ebola/en/