2015年04月30日更新 髄膜炎の発生-ニジェール (更新1)

 髄膜炎菌性髄膜炎は、髄膜炎菌に感染することによってかかる病気です。髄膜炎菌は髄膜炎の流行を起こす唯一の細菌で、化膿性髄膜炎を起こします。人から人へ直接感染します。髄膜炎菌性髄膜炎は、季節によって小規模な集団発生を起こし、温帯地域では、冬から春にかけて、患者数が増加します。

 4月24日にアフリカ地域事務所(AFRO)から公表された情報の更新情報です。詳細は以下のとおりです。

 2015年4月29日に公表されたWHOからの情報によりますと、ニジェール保健省は最新の情報として1月1日から4月25日までに死亡者147人を含む1,543人の髄膜炎菌感染者の発生を報告しました。疑い患者はニジェールの8州のうち7州から報告されています。Dosso(ドッソ)州とNiamey(ニアメ)州のいくつかの地域では、髄膜炎菌性髄膜炎の流行が確認されています

 ドッソ州では、主にDogon-Doutchi(ドゴンドゥチ)地区とGaya(ガヤ)地区から、これまでに27人の死亡者を含む282人の患者が報告されています。これらの地域では、流行の警報レベルを越えています。ニアメでは、これまでに88人の死亡者を含む944人の患者が報告されています。ニアメの5地区のうち3地区(総人口のうちの66万人を越える人口を抱えるニアメⅠ、Ⅱ、Ⅲ地区)では、警報レベルを越えています。

 流行地域における検体検査では、主に髄膜炎菌C型が確認されています。加えて、いくつかの検体からは髄膜炎菌W型も確認されています。

公衆衛生における対策
 国家対策本部が流行への対策のために設置されました。アメリカ疾病対策センター及びWHOから成る国際調査チームが、この流行を調査する保健省を支援するために派遣されました。そして、彼らはこの国でのサーベイランス機能を強化しています。

 WHOと支援団体は、集団予防接種キャンペーンやその他の感染制御の緊急対策を実施するニジェール政府を支援しています。流行性髄膜炎コントロールのためのワクチン接種対策の国際調整団体(ICG)は、3つの団体からのワクチン請求を承認しました。1つは国境なき医師団、後の2つはWHOとユニセフからの支援を受ける保健省からの2団体です。ACWワクチン合計460,000本と、流行への対応に備えた抗生物質18,500バイアルを出荷しました。患者管理と地域における社会活動も継続されています。

感染症情報:髄膜炎菌性髄膜炎

出典

WHO. Global Alert and Response (GAR), 29 April 2015.
Meningococcal disease - Niger.
http://www.who.int/csr/don/29-april-2015-niger/en/