2015年05月19日更新 フランスのアルザス地方で麻しんが流行しています

 2015年5月12日付けで公表された欧州疾病予防管理センター(ECDC)の情報によりますと、フランスのアルザス地方で麻しんが流行しています。

 記事によりますと、フランスの保健当局によりアルザス地方で67人の麻しんの流行が報告されています。2014年10月から発生しているドイツのベルリンでの流行から波及したとみられています。

 欧州では、ワクチン未接種や免疫不十分の人たちを中心に麻しんの発生が続いており、2014年3月から2015年2月にかけて、欧州30か国から3,700人もの麻しん発生が報告さています。

 麻しん(はしか)は、麻しんウイルスが、空気感染、飛沫感染、接触感染によって人から人にうつるウイルス感染症です。その感染力はウイルスの中で最も強く、麻しんを発症している人と同じ部屋にいただけで(空気)感染することがあります。また、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。成人の方が重症化する傾向があり、肺炎や脳炎などの重い合併症を起こします。

 麻しんはワクチン接種で予防することができます。予防効果を確実にするためには、2回の接種が必要です。現在、1歳と小学校入学前1年間の子どもに対して、計2回の定期予防接種が行われています。麻しんの流行がみられる地域へ海外渡航される前には、母子健康手帳などで、予防接種歴を確認してください。麻しんに感染したことがない方で、麻しんのワクチン接種を受けたことがない又は1回しか受けていない方、もしくは接種を受けたかどうかがわからない方は、流行地へ渡航する前に、早めに医師に相談してください。

感染症別情報:麻しん(はしか)

出典

ECDC. News & Media. Measles outbreak in Alsace region, France. 12 May 2015.
http://ecdc.europa.eu/en/press/news/_layouts/forms/News_DispForm.aspx?ID=1218&List=8db7286c-fe2d-476c-9133-18ff4cb1b568&Source=http%3A%2F%2Fecdc%2Eeuropa%2Eeu%2Fen%2FPages%2Fhome%2Easpx