2015年06月30日更新 アメリカ大陸における麻しんの流行 (更新1)

 麻しん(はしか)は、麻しんウイルスが、空気感染、飛沫感染、接触感染によって人から人にうつるウイルス感染症です。その感染力はウイルスの中で最も強く、麻しんを発症している人と同じ部屋にいただけで(空気)感染することがあります。また、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。成人の方が重症化する傾向があり、肺炎や脳炎などの重い合併症を起こします。

 2015年6月13日に公表された汎米保健機関PAHO/WHOのMeasles Weekly Bulletin 2015によりますと、アメリカ大陸各地で麻しんが流行しています。

 2015年初めから第23週までに、ブラジル(151人)、メキシコ(1人)、カナダ(195人)、アメリカ合衆国(175人)、チリ(6人)が報告されており、最近でも、カナダでは第19週、ブラジルとアメリカ合衆国では第21週に発生が報告されています。

 流行地へ渡航される方は、現地の流行状況に注意してください。

 麻しんはワクチン接種で予防することができます。予防効果を確実にするためには、2回の接種が必要です。現在、1歳と小学校入学前1年間の子どもに対して、計2回の定期予防接種が行われています。麻しんの流行がみられる地域へ海外渡航される前には、母子健康手帳などで、予防接種歴を確認してください。麻しんに感染したことがない方で、麻しんのワクチン接種を受けたことがない又は1回しか受けていない方、もしくは接種を受けたかどうかがわからない方は、流行地へ渡航する前に、早めに医師に相談してください。

感染症別情報:麻しん(はしか)

出典

PAHO/WHO. Measles Weekly Bulletin 2015.
Measles and Rubella Surveillance in the Americas.Vol.21, No.23. 13 June 2015.
http://www.paho.org/hq/index.php?option=com_topics&view=rdmore&cid=7491&Itemid=40242&lang=en

参考

FORTH最新ニュース
麻しんについて(ファクトシート)(2015年2月)
http://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2015/02121326.html

厚生労働省
麻しん(はしか)に関するQ&A
http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/hashika/index.html

国立感染症研究所
感染症情報 麻疹
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles.html