2015年08月20日更新 エボラ出血熱の発生状況 (第33週)

 2015年8月19日付けの世界保健機関(WHO)の情報によりますと、エボラ出血熱の発生状況は以下のとおりです。エボラ出血熱の患者数は27,988人、死亡者数は11,299人になりました。

註:情報を簡潔に伝えるために、ここでは全体の患者発生状況、医療従事者での患者発生状況に内容を絞り込んでいます。要約に書かれているように、この他にも国別の発生状況及び対応状況が報告されています。詳細については原文をご参照ください。

要約

8月16日までの1週間には、エボラ出血熱確定患者3人が報告されました。全員がギニアからの報告です。シエラレオネでは流行が始まって以来、初めて、疫学上の一週間を通して確定患者の報告なく過ぎました。概して、患者発生数は3週間連続で確定患者3人を維持しています。さらに、監視下にある接触者の人数は、8月9日時点の1,600人超から8月16日時点でギニア3県およびシエラレオネ3地区を通して約800人となり半数に減りました。シエラレオネのトンコリリでのほとんどの接触者600人が8月14日に21日間の監視期間を完了しました。これが追跡中の接触者の減少のほとんどを占めています。しかし、さらなる感染伝播のかなり大きなリスクがあります。ギニアとシエラレオネで監視中の多くの接触者の中で、過去6週間に、ギニアの首都コナクリで45人の接触者が追跡中に連絡が取れなくなりました。シエラレオネの首都フリータウンでも何人かのハイリスク接触者と連絡が取れなくなっています。迅速対応チームが警戒体制を維持し、さらなる患者への対応に備えています。

8月16日の週にギニアで報告された患者3人は、全員が接触の登録者で、現在、エボラ治療センターで治療を受けています。患者2人は首都コナクリのMatam(マタム)地区から報告されました。両患者は親せきで前週(8月9日末の週)に市内Ratoma(ラトマ)から報告された単一の患者からの接触登録者でした。残る患者はフォレカリア県下のMoussayahから報告されました。この患者は前週に同じ県下から報告された患者の親せきで、接触登録者でした。前週の患者の感染源は現在も調査中です。前週は4県で927人であった接触者が、ギニア西部の3県(コナクリ、コワイヤ、フォレカリア)で796人の監視となりました。以前にKindia(キンディア)県で監視中であった接触者は全員が現在は21日間の監視期間を完了しています。

リベリアでは、8月16日の週に新たな患者の報告はありません。リベリアでは、全ての接触者が21日間の監視期間を完了しました。リベリアで最後のエボラ出血熱患者2人は、治療を終え、7月23日に2回目のエボラ出血熱検査での陰性結果を得て退院しました。

シエラレオネでは、8月16日の週に新たな患者の報告はありません。これは、この国で流行が始まって以来、患者の報告がなかった初めての一週間です。トンコリリ、西部都市地区、西部郊外地区の3地区で、合計72人の接触者が監視下にいます。接触者は全員がフリータウンの西部都市地区の感染連鎖に関係しています。トンコリリでの最近の患者集団に関係する接触者は全員が、8月23日には21日間の監視期間を終えます。

3週連続して、感染の影響を受けたどの国からも医療従事者の感染は報告されませんでした。今回の流行の開始以来、ギニア、リベリア、シエラレオネで合計880名の医療従事者の確定感染者が報告されました。そのうち512名が亡くなっています。

広範囲に及ぶ深刻な感染の伝播が生じている国

・8月16日までに、ギニア、リベリア、シエラレオネではエボラ出血熱患者(確定患者、可能性の高い患者、疑い患者を含む)が合計27,952人、死亡者が11,284人となりました(多くの患者の帰転は不明ですが、この総計には可能性の高い患者および疑い患者から報告された死亡者が含まれます)。8月16日までの1週間には、新たな確定患者3人がギニアで報告されました。

・確定患者の合計は男女で近いものとなっています。患者発生数を15歳未満の小児と比較したとき、15歳から44歳までの成人ではギニアとリベリアで約4倍、シエラレオネでは約3倍感染しやすい傾向があります。

・8月16日までの1週間に、新たな医療従事者の感染は報告されませんでした。ギニア、リベリア、シエラレオネから880名の医療従事者の感染が報告されています。このうち、512名が亡くなっています。(3か国以外の国でも、19名の感染と7名の死亡が報告されています)

表1:ギニア、リベリア、シエラレオネにおける可能性の高い患者、確定患者、疑い患者の発生数および死亡者数150820_WHO_ebola_roadmap_table.jpg

註:データは各国の保健省からの公式情報に基づいています。これらの数値は再分類、再集計、検査結果の利用状況によって変わることがあります。*再分類された疑い患者と可能性の高い患者の割合が高いために報告が見送られています。**2015年5月9日以前に報告された患者は青色の陰で示されています。継続されている調査および患者と死亡者の遡及的な確定調査によって、これらの数字は改訂されることがあります。***確認調査で、トンコリリでの患者1人が2015年8月2日付で報告されました。

図2:確定患者が報告された地図上の分布図(2015年8月16日)150820_ebolamap.jpg

註:この地図の中で使用される境界と表示されている名称および呼称は、いかなる国、領土、都市や地域についてもその統治状況に関して、あるいはその国境や境界の設定に関してWHOが見解を発表しているものではありません。また、地図上の点線と破線は、その地域間で完全な合意にいたっていない可能性があるためにおおよその境界線を表しています。

出典

WHO. Situation reports: Ebola response roadmap-Situation report. 19 August 2015.
http://apps.who.int/ebola/sites/default/files/atoms/files//who_ebola_situation_report_19-08-2015.pdf?ua=1