2015年11月13日更新 エジプトでデング熱が流行しています

 2015年11月12日付けで公表されたWHOの情報によりますと、エジプトの国際保健規約(IHR)国家担当者から、Assiut(アスユート)県のDayrout 地区の村においてデング熱が集団発生したことが報告されました。

 2015年10月1日から31日までの間に、急性熱性疾患のために合計253人の患者がDayrout Fever病院に入院しました。患者は、発熱、頭痛、全身の疼痛、時に嘔吐や下痢を伴う腹痛の症状を示しました。しかし、それ以上の合併症や致死的な症状に至ることはありませんでした。彼らは、提供された医療で効果を示しています。患者の中の数名は、同じ家族内から発生しました。
 口腔内スワブを含む数々の検体、血液、血清サンプルが集められました。中央公衆衛生研究所(the Central Public Health Laboratories)で行われたELISA法とPCR法による検査検体118本の血清サンプルのうち、28本がデング熱1型に陽性を示しました。さらなる確認のため、検体は 海軍医学研究所(the Naval Medical Research)第3研究室に送られました。そこでも、ELISA法とPCR法による検査で陽性の結果が得られています。

公衆衛生上の対策

 野外疫学調査員、昆虫学者、衛生学者、検査・研究員を備えた専門家からなる国の対策チームが、必要な調査を行うために感染の影響を受けた村に入りました。
 集団発生への対策として、保健省は、この病気の診断基準を明確にし、広くDayrout 地区の医師に配布しました。患者の早期発見と迅速な管理への対処機能を強化するために、訓練のための集会が全ての医療従事者を対象に行われました。調査活動は、患者の早期発見のために周辺の村々や周辺地域でも続けられています。
 昆虫の調査からは、患者が住んでいる場所でのネッタイシマカの幼虫と成虫の存在が確認されました。そのため、直ちにデング熱媒介昆虫に対する防御策が設定されました。これまでのところ、これらの対策により密集する蚊の中で成虫が23%から0%に、幼虫が25%から0.5%に劇的に減少するという結果を得ました。昆虫の調査と媒介昆虫の防御策は、感染の影響を受けた村とその周辺地域で引き続き実施されています。

出典

WHO. Disease Outbreak News. 12 November 2015
Dengue Fever - Egypt
http://www.who.int/csr/don/12-november-2015-dengue/en/