2015年11月17日更新 急性呼吸器症候群 -韓国

 2015年11月16日に公表された世界保健機関(WHO)の情報によりますと、韓国の国際保健規約(IHR)国家担当者はソウルで呼吸器症候群患者が集団発生したことをWHOに報告しました。

集団発生の詳細情報
 10月19日から29日の間に、同じ施設に勤める3人が肺炎を発症しました。彼らは、10月22日から24日に病院に入院しました。10月27日には、病院は患者を隔離し、韓国の疾病対策センター(KCDC)に知らせるべく地元の衛生当局に通報しました。

 これまでに、急性呼吸器症状を伴う患者84人が発見されました。このうち、55人が肺炎と診断され、29人が中等度の症状と診断されています。肺炎を伴う患者55人は7か所の病院に隔離されました。一方、中等度の症状を伴う患者29人は自宅で隔離されています。

 11月11日現在、患者55人のうちの1人だけが依然として肺炎で入院していますが、残る患者54人は全員が退院しました。現在、重篤な患者はいません。

公衆衛生上の対策
 感染の集団発生への対策として、KCDCと韓国政府は一連の公衆衛生対策を始めました。
・公式な報道の毎日の発表
・接触者追跡の実行 - 接触者1,664人に対して、毎日、基本情報が観察されています。
・関連する可能性のある患者を報告するためのホットラインの設置
・病院に対する感染の集団発生に関連する可能性のある肺炎患者を報告することの要請
・感染の影響を受けた施設の閉鎖と消毒

 これまでのところ、KCDCで行われたPCR検査は全て陰性でした。実施された検査項目は、アデノウイルス、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、メタニューモウイルス、ボカウイルス、インフルエンザウイルス、コロナウイルス(MERS-CoVを含む)、並びに、マイコプラズマ、クラミジア、コリネバクテリウム、ボルデテラ、ブルセラ、コクシエラ、レジオネラです。

 現在のところ、人から人に感染していることの証拠はありません。流行の原因については調査が続けられています。

出典

WHO. Global Alert and Response (GAR). 16 November 2015
Acute respiratory syndrome - Republic of Korea.
http://www.who.int/csr/don/16-november-2015-acute-respiratory-syndrome/en/