2015年11月24日更新 エボラ出血熱の再出現 -リベリア

 2015年11月23日、WHOはリベリアで再びエボラ出血熱患者が確認されたことを発表しました。

 2015年11月19日に、リベリアで新たにエボラ出血熱の出現が確認されました。これは、9月に感染伝播が遮断されて以降での、新たな患者の出現です。患者は3人で、同じ家族から確認されており、現在はモンロビアのエボラ治療施設で治療を受けています。また、150人の接触者が観察下に置かれています。エボラ対策局の特別代表であるBruce Aylward博士は、エボラ出血熱発生の現状に対して11月20日に以下のように最大限の情報の説明を行いました。

 現在、私たちは、エボラ出血熱の疫学情報を持ち、極めて力強い立場にいます。私たちは、ギニアのGueckedou (ゲケドゥ)と呼ばれる場所で今から2年以上前に始まった感染伝播の経路の末端に極めて近い場所にいます。私たちは、この感染経路に関連する最後の患者を見ているかもしれません。しかし、1か月半程はそれを知ることができません。

ウイルスは感染者のうちの何人かでは保持されます

 私たちがこのエボラ流行から学んだことは、非常に稀ではありますが、実際に起きていることとして、この病気から回復した人のうちの何人かで、半年ほどはウイルスが保持されている可能性があるということです。そのため、ウイルスが地域社会の外に出て絶えるか、または患者がその後6ヶ月から9ヶ月間ウイルスを排除するまで、私たちは再出現した患者を速やかに発見し、素早くそれを確認し、迅速に対策を取る能力を持っていることを確かめておく必要があります。

 私たちがこれまでに見てきたいくつかの再出現において、それらは速やかに、非常に素早く対処されてきました。それでも、再出現が起こっています。私たちは、新たな出現の阻止を確実に実行するために、2016年も警戒体制を取る必要があります。

 リベリアでは、旅行経験を持たず、エボラに感染した他の誰かと接触した可能性を全く持たない、10歳の少年がエボラに罹っていたという報告を受けました。そのため、これは数ヶ月前にこの病気に感染し、体内にウイルスを保持していたかつての患者のウイルスと、どういうわけか、再び接触したものであろうと、私たちは考えています。そして、これは私たちが、この病気に出会う極めて稀に起こった最後のいくつかの再出現の一つであることを願っています。

 この点に関しては、これが西アフリカの重要な国の首都モンロビアでこれが発生しているために、そして過去12ヶ月以上、対策への計画が実行されてきた場所で発生しているために、今まで以上に積極的かつ専門的に感染の管理を行う必要があります。また、私たちは極めて迅速に対処が行われていくであろうことにも強い確信を持っています。

予防、検出、および対策

 私たちが2016年にも西アフリカでエボラに関して起こる大きな問題がないことを確認するための鍵は、生存者と回復期患者の集団からウイルスが排除されるように、如何なる残存ウイルスに対しても予防し、検出し、対策を立てることにあります。

 予防に関しては、生存者が教育を受け、ウイルスの保持についての新しい情報を持っていること、もし生存者がそこにいるならば、彼らとその家族が安全でありウイルスとの接触がないことを確認するための手段があること、もし彼らが望むならば、それらを検査することができ、そして当然すべての生存者には必要となる基本医療が受けられること、を意味します、

 検出に関しては、各国が、存命中の患者またはハイリスクでの死亡者や何人かの患者でエボラによる死亡でないことを確かめるために行う必要のあるすべての死亡者でのスワブ検体により、極めて速やかに新しい疑似患者を発見し対処する能力を持っていることを確めていることを意味します。それは2016年も継続する必要があります。

 そして最後に、各国は事態に対処できるように、迅速に対応できる対策チームを備えている必要があります。その備えを行えば、各国は、予防、検出および対策の実行を可能とし、もはや私たちがこれらの国で昨年以降に見たこの種の恐ろしい結末をエボラが引き起こすことがないことを確認できます。

出典

WHO. Emergencies preparedness, response. 23 November 2015
Flare up of Ebola in Liberia
http://www.who.int/csr/disease/ebola/flare-up-liberia/en/