2016年01月04日更新 ギニアにおけるエボラ出血熱の終息宣言

 WHOは、2015年12月29日にギニアでのエボラ出血熱の流行に対する終息を宣言しました。

 本日(2015年12月29日)、世界保健機関(WHO)はギニア共和国のエボラ出血熱の流行の終息を宣言します。最後にエボラ出血熱が確認された患者が2度の検査で陰性結果を得てから、42日が経過しました。ギニアは現在、他の人に感染を広げるよりも早く、新たな患者を発見することを確実なものにするために、90日間の強化監視体制に入りました。

 ギニアのWHO代表Mohamed Belhocine博士は以下のように述べています。

 「WHOは、エボラ出血熱流行の終息という大きな達成を遂げたギニア政府と国民を讃えます。私たちは、逆境の中で流行との戦いに特別なリーダーシップを示したギニア政府とその国民に敬意を表さなければなりません。WHOと支援団体は、続く90日間の強化監視体制において、そして2016年を通して必要となる医療サービスの復興と強化への取り組み開始において、ギニアを支援していきます。」

エボラ出血熱流行のマイルストーン

 ギニアにおけるエボラ出血熱流行の終息は、西アフリカのエボラ流行における重要な節目となります。2年前、2013年12月下旬に、最初の感染連鎖がギニアのゲケドゥで始まり、この感染の流行が近隣のリベリアやシエラレオネ、そして最終的には、陸路や空路で他の7か国にも広がりました。

 WHOアフリカ地域局長Matshidiso Moeti博士は以下のように述べています。

 「この壊滅的な流行は2年前に始まりました。そして、3か国のすべて、すなわちギニア、リベリア、シエラレオネで、流行を起こす感染源が阻止されたのは初めてのことです。私は、このマイルストーンに到達するために、流行に立ち向うことを決意した、政府、地域社会、支援団体を称賛します。私たちは、医療システムを速やかに復興させるべく取り組むにあたり、2016年に出現する可能性のある如何なる新たな感染再燃をも迅速に確実に阻止するために警戒を続ける必要があります。」

 流行を起した感染源に加えて、2015年3月から11月までに、新たなエボラ発生(または「再燃」)が10件ありました。これらは、生存者の中に潜伏するウイルスが再び出現したために発生したようです。

 生存者が直面している課題には、エボラウイルス感染から回復し、血液中のエボラウイルスが消失した後も、可能性として、このウイルスが9-12か月間も男性生存者の精液中に持続されること、があります。

 WHOと支援団体は、リベリア、シエラレオネ、ギニアの政府と協力して、生存者が家族や地域社会に再び受け入れられ、(社会が)偏見を減らし、エボラウイルスのリスクを最小限に留めるためのカウンセリングや教育を行うとともに、残存するウイルスのスクリーニングを行い、生存者が医療や心理・社会的ケアを確実に利用できるように努めています。

ギニア、リベリア、シエラレオネへの継続的な支援

 WHOエボラ出血熱対策局の特別代表Bruce Aylward博士は以下のように述べています。

 「これからの数ヶ月の重要性は、絶対的なものとなります。これは、各国が新たな如何なる患者に対しても、予防、発見、対応する準備を十分かつ確実にするために必要な期間となるからです。2016年に新たにエボラ出血熱の再燃を生じ得る可能性のある生存者での一定期間のウイルスの持続には、支援団体がこれらの国々を継続的に支援していくことが不可欠となります。WHOは、2016年を通して3か国で監視と流行対策チームを維持していきます。」

 同時に、2016年は、如何なるエボラ出血熱の再燃にも、発見、予防、対応の能力を維持しながら、最も感染の影響を受けた3か国が鍵となる公衆衛生プログラム、特に母子保健、を再興させ強化するために、保健分野の復旧課題を完全実行することを見る年となるはずです。

出典

WHO/AFRO. 29 December 2015.
WHO commends Guinea for stopping Ebola virus transmission
http://www.afro.who.int/en/media-centre/pressreleases/item/8252-end-of-ebola-transmission-in-guinea.html