2016年01月07日更新 エボラ出血熱終息に向けた状況レポート

 2016年1月6日付けの世界保健機関(WHO)の情報によりますと、この1週間におけるエボラ出血熱の発生はありません。総患者数は28,637人、死亡者数は11,315人で動きはありません。

註:情報を簡潔に伝えるために、ここでは全体の患者発生状況に内容を絞り込んでいます。要約に書かれているように、この他にも国別の発生状況及び対応状況が報告されています。詳細については原文をご参照ください。

要約

2016年1月3日の週に、エボラ出血熱の確定患者の報告はありません。WHOは、エボラ出血熱が確認された最後の患者でエボラウイルスRNA検査が2回連続で陰性の結果を得てから42日間を患者数ゼロで終えたことから、12月29日にギニアにおける人から人へのエボラウイルスの伝播が終息したことを宣言しました。ギニアは、現在90日間の強化監視期間に入っています。ギニア、リベリア、シエラレオネは、西アフリカでの最初の流行に関連した人から人への感染伝播を断ち切ることに成功しました。

リベリアでの最近の集団感染における人から人への伝播は、このまま新たな患者が報告されなければ、直近の患者2人が連続する2回の検査で陰性の結果を得て42日が経つ、2016年1月14日に終息します。シエラレオネでは、最初の感染流行における人から人への伝播は11月7日に終息が宣言されました。この国は、2016年2月5日に終結するスケジュールで、90日間の高度警戒下で行われる調査活動体制に入っています。

リベリアでの最近の患者の集団感染は、以前に感染のあった元患者が保持していたエボラウイルスが再出現したことで起きました。このような再出現が起こる可能性は低いですが、再出現に続いてさらなる感染伝播が起こるリスクがあるため、エボラウイルスのRNAの存在に適した体液を含め総合的に感染回復者に対するサービスを組んで実施することの重要性が強調されます。リベリアおよびシエラレオネの政府は、WHOや米国疾病対策センター(CDC)などの支援組織とともに、感染の影響を受けた者がリスクを理解し、濃厚接触者を保護するために必要な予防措置をとれるように、男性の感染回復者に対して自発的に精液を検査しカウンセリングを受けるための活動を実施しています。リベリアおよびシエラレオネでは、1月3日までに男性の感染回復者405人に対して精液のスクリーニング検査を実施しました。感染回復者のための診療サービス・ネットワークも、リベリアとシエラレオネに展開されています。これは、エボラ出血熱回復者の健康管理を行うための総合的な国家政策の計画として行われており、2016年1月に完了する予定です。これまでに、およそ3,000人の感染回復者が健康管理の基本サービスを受けました。

残存するエボラ出血熱が起こし得る混乱を効率的に管理し対処していくために、ギニア、リベリア、シエラレオネでは、エボラ出血熱との関連が疑われるすべての患者や死亡者が担当する部局に報告されるように調査活動体制が配備されています。ギニアでは、1月3日の週に34のうちの33県から地域社会(病院外)からの注意情報が645件通報されました。情報の大半(639件)は地域社会(病院外)での死亡者の報告です。この期間を通して、34県のうち16県から合計282検体(生きている患者から18検体、地域社会(病院外)での死亡者から264検体)が、稼働する9つの検査施設で新たに、又繰り返し検査されました。リベリアでは、全国15郡すべてから注意情報が633件通報されました。情報の大半(529件)は生きている患者での情報の報告です。国内で稼働する検査施設5か所で、この期間を通してエボラ検査に対して588検体(生きている患者から420検体、地域社会(病院外)での死亡者から168検体)が新たに、又繰り返し検査されました。シエラレオネでは14県の全てから、1月3日の週に注意情報が952件通報されました。この注意情報の多く(878件)は、地域社会(病院外)での死亡でした。この期間に稼働する検査施設8か所で976検体(生きている患者から8検体、地域社会(病院外)での死亡者から968検体)が新たに、又繰り返し検査されました。

ギニア、リベリア、シエラレオネでは、新たな確定患者の発見に続く迅速対応チームの展開が国家対応戦略の基本として続けられています。各国は、国と地方の迅速対応への処理能力を強化し患者発生時の対策を想定した計画を確認した迅速対応可能なナショナルチームを少なくとも1チームは保持しています。

出典

WHO. Situation reports: Ebola response roadmap-Situation report. 6 January 2015
http://apps.who.int/ebola/current-situation/ebola-situation-report-6-january-2016