2016年01月26日更新 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の発生(更新2)

 2016年1月24日に公表されたWHO東南アジア地域事務局(SEARO)の情報によりますと、タイで旅行者から中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染者1人が確認されました。

 WHOは、東南アジアの加盟各国にリスクのある状況が続いていること、引き続き警戒が必要であることを喚起してきましたが、タイで旅行者からMERS-CoV感染者1人が確認されました。これは、7か月前の患者以来2人目となります。

 WHO東南アジア地域事務局長Poonam Khetrapal Singh博士はこう述べています。「MERS-CoV患者の新たな発生は、感染の続く国からこの病気が感染輸入されるリスクが今なお存在することを示しています。如何なる感染輸入をも速やかに発見し拡大を効果的に防止するために、すべての国が重症急性呼吸器感染症の調査活動をさらに強化し、早期診断に注力し、さらに手際よく感染の予防し制御することが必要です。」

 患者は、71歳男性で、1月22日に病気の治療のためにオマーンからバンコクに到着しました。患者は民間病院に入院し、検査を受けたところMERS-CoVに対して陽性でした。その後、彼はBamrasnaradura感染症研究所に搬送されました。彼のタイまでの旅行中およびバンコクで彼と接触した可能性のあるすべての人たちを追跡するために、感染対策が行われています。

 これは、タイおよびWHO東南アジア地域における2人目のMERS-CoV患者です。これに先立つ2015年6月18日に、治療のためにバンコクに到着した別のオマーン人がMERS-CoV検査で陽性となっていました。

 最近では、WHO東南アジア地域の各国は、MERS-CoVに対処するために対策を見直し準備を強化してきました。

 WHOは、医療体制を強化し、MERS-CoVなど感染症に対処するために厳重な予防と制御の対策を着実に配備することを、各国に唱えてきました。

 この地域で、WHOは各国保健省が国際保健規則(2005)の下で感染の発生やその他の危険に効率的に対処するために、必要に応じて対処能力を高め準備を強化することへの支援を行っています。

 MERS-CoVは、ウイルス性の病気です。典型的な症状は、発熱、咳、息切れです。通常、肺炎を発症しますが、しかし、必発ではありません。下痢などの消化器症状も報告されています。

出典

SEARO. Media center. News. 24 January 2016
Thailand confirms MERS CoV in traveler, WHO cautions against continued risk of importation
http://www.searo.who.int/mediacentre/releases/2016/1618/en/