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2016年01月29日更新 ジカウイルス及び増加が観察される神経障害と新生児奇形に関するIHR緊急会議の招集をWHOが決定

 WHOは2016年1月28日付けで緊急会議招集のための声明を発表しました。

 WHO事務局長マーガレット・チャン氏は、ジカウイルス及び増加が観察される神経障害と新生児奇形に関して、国際保健規約(IHR)に基づく緊急会議を招集致します。
 この会議は、この流行が国際的な懸念に対する公衆衛生上の緊急事態に該当するかどうかを確認するために、2月1日(月曜日)にジュネーブで開かれます。
 この会議の委員と助言者に関する決定事項は、WHOのウェブサイトで公開されます。

アメリカ大陸での感染流行
 2015年5月に、ブラジルで初めてジカウイルス感染症患者が報告されました。それ以降、この病気は、ブラジル国内およびアメリカ大陸22の国と地域に広がっています。
 アメリカ大陸の一部の国、特に、ブラジルでのウイルスの上陸は、異常に小さな頭を持つ赤ちゃんの誕生とギラン・バレー症候群の患者の急激な増加と連動しています。ギラン・バレー症候群は、十分に解明されていないものの、免疫系が中枢神経を攻撃し、ときに、麻痺を起こします。
 ジカウイルス感染症と先天欠損症および神経症候群との因果関係は、未だに解明されていませんが、(因果関係が)強く疑われています。

WHOの取り組み
 汎米保健機構(PAHO)は、2015年5月以降、感染の影響を受けた国々と緊密に協力してきました。各国の保健省は、検査室での検査と速やかな結果報告を通してジカウイルスの上陸と感染伝播を発見するために対応能力を強化することの支援を必要とします。そこで、PAHOは世界規模の感染症に対する警戒と対応ネットワーク(GOARN)の関係者および構成員を動員しました。その目的は、確実に患者の正確な臨床診断と治療を行うこと、ウイルスの拡散とそれを媒介する蚊を追跡すること、そして、特に蚊の駆除予防を通して感染予防を促進することにあります。

 PAHOは、各国がジカウイルス感染症患者とウイルスとの関連が示唆される小頭症やその他の神経学的所見を報告できるように、調査活動の規模を拡大し、強化することを支援しています。調査活動は、このウイルスが広がる可能性がある国でも強化しています。今後の数週間以内に、PAHOは、臨床所見とウイルスに関する学術的知見との乖離、および胎児、子供、大人に及ぼす影響の潜在性に対処するために専門家を招集します。

 また、WHOは、ワクチンや、蚊の個体数を制御する新たな用具の開発、および診断検査法を改善することの優先順位を決定します。

出典

WHO. Media Center. 28 January 2016
WHO to convene an International Health Regulations Emergency Committee on Zika virus and observed increase in neurological disorders and neonatal malformations
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2016/emergency-committee-zika/en/