2016年03月11日更新 デング熱の発生報告 -ウルグアイ(更新)

 2016年3月10日付けで公表されたWHOの情報によりますと、ウルグアイの国際保健規則(IHR)国家担当者は3月1日にデング熱の流行が続いていることに関する情報をPAHO/WHOに報告しました。

報告の詳細
 
(2月25日にWHOより公開された)ウルグアイで初めて国内感染が確認されて以降、ウルグアイでは疑い患者570 人と確定患者17人が報告され、持続的に増えています。発生の大半は、Montevideo(モンテビデオ:59%)、Canelones(カネロネス:17%)、Salto (サルト:4%)の3県で発生しています。

 全ての確定患者は、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)法検査によってデング熱1型ウイルスに陽性でした。

公衆衛生における取り組み
 
ウルグアイの保健行政当局は、臨床管理ガイドラインと緊急リスクコミュニケーションを更新するとともに、集約された媒介昆虫の制御対策を強化するための施策を実施しています。

 技術専門家からなる国際チームが、施策を支援するためにウルグアイへ派遣されました。

WHOによるリスク評価
 
デング熱患者の発生は、ネッタイシマカの増殖に適した環境が存在していることを証明しています。これまでの各国の経験に基づけば、ウルグアイ国内での新たな感染者も予想されます。しかし、すでにアメリカ大陸ではデング熱の感染が報告されるため、近隣諸国でも感染リスクを示すものではありません。WHOは、最新の入手可能な情報に基づいて疫学的状況のリスク評価を行っています。

WHOからのアドバイス
 
人の居住地での媒介蚊が繁殖する地の近くは、デング熱に対して大きな危険因子となります。感染の予防と制御は、感染源の抑止(繁殖地の除去および環境改善)を通して媒介蚊の繁殖を減らすことと、媒介蚊と人との接触機会を減らすことに依存します。これらは、自然及び人工の貯水池で蚊の幼虫が生息できる場所の数を減らし、リスクのある地域で蚊の成虫個体数を減らし、防虫剤、網戸、戸や窓の遮断、長袖の衣服の着用など感染防御を行うことで、達成できます。シマカ属(感染伝播において主となる媒介昆虫)は日中に活動するため、昼寝をしている人、特に幼児と子ども、病人および高齢者には、保護のために防虫処理された蚊帳、また防虫処理されておらずとも、その中で休息することが勧められます。

 感染が流行している間、WHOによる蚊の退治として殺虫剤の噴霧を実施するかもしれません。

 適切な殺虫剤(WHO農薬評価案に推奨されている)は、大きめの水コンテナを使い幼虫駆除として使うこともできると技術的に示されています。

 蚊に刺される危険性の高い地域に行く人は、予防のために基本的な次の注意事項を行って下さい。殺虫剤の使用、明るい色の服の着用、長袖のシャツと長ズボンの着用、蚊の侵入を確実に防ぐスクリーンのある部屋を使用して下さい。

 WHOは、現在利用できる情報に基づく限り、ウルグアイへの旅行や貿易の制限は推奨していません。

出典

WHO. Emergencies preparedness, response. Disease Outbreak News. 10 March 2016
Dengue Fever - Uruguay
http://www.who.int/csr/don/10-march-2016-dengue-uruguay/en/