2016年03月24日更新 エボラ出血熱の発生報告 -ギニア(更新)

 2016年3月22日付けでAFRO(WHOアフリカ事務局)から、「ギニアにおける数百人の接触者および新たなエボラ出血熱の再燃への監視」と題する記事で、ギニアでのエボラ出血熱に対する新たな情報が発表されました。ギニア南部Nzérékoré では新たなエボラ出血熱の確定患者にともない800人を超える接触者が確認され、彼らは新たなエボラウイルスの再燃の含めた感染対策により医学上の監視の下に置かれています。

記事の詳細
 ギニア保健省は、3月16日に、Koroparaセンターのある村で発生したエボラ出血熱の可能性の高い3人の死亡者と2人の疑い患者をWHOと加盟国に対して報告しました。全員が同一家族です。翌日、2人の疑い患者である母親と8歳の娘がエボラウイルスに対して陽性であることが判明しました。この子どもは治療施設で死亡し、それ以降、母親は深刻な容態と報告されています。また、祈祷師の祈祷を受けるために隣県マセンタに出かけたハイリスクの接触者が死亡し、その患者もエボラに陽性であることが判明しました。そのためエボラ出血熱の確定および可能性の高い死亡者は、合計で5人に膨れ上がりました。

 地元の保健当局はNzérékoré(ンゼレコレ)でのエボラ流行を高レベルに位置づけ、緊急調整会議を再び活動させました。関係機関の対策を迅速に活性化させており、全力で活動しています。WHOは、疫学専門家、調査の専門家、接触者の追跡者、ワクチンの取り扱い者、地域活動員、健康維持指導者、感染の予防と制御の対策の専門家など数十人を派遣しました。

 今日迄に、Koroparaでの確定患者および可能性の高い患者の家族の近隣107世帯から816人が確認されています。100人を超える接触者がハイリスクと考えられています。彼らが医学的に観察下にある間は、その地域から出ることも入ることも制限が加えられます。また、この病気が拡大する可能性を防ぐために、本日より予防接種チームが、接触者と接触者との接触者に対してエボラワクチンの投与を開始します。周辺の村に対しては、1軒ずつの個別の訪問による患者調査が計画されています。

 マセンタ県に出かけて死亡した男性との間で50人以上の接触者が確認されています。また、さらなる接触者追跡と患者調査が進められています。

 国民への啓発キャンペーンやその他の健康増進と地域社会での住民参加活動を含めて、感染症の予防と疾病管理対策が、感染が発生したすべての地域で一段上げて進められています。

 確定患者および何人かのハイリスクの接触者からの検体が、検査のためにコナクリの研究施設に送られました。最初の検査では、これらの患者は、既知の感染経路からの連鎖によるもので、動物集団からのウイルスの侵入ではないことが示されています

 県下のKoroparaには約8,200人の住民が住んでおり、元々、2014年10月からのエボラ出血熱に見舞われていました。24人のエボラ出血熱患者が発生し、15人が死亡し、9人が回復しました。ギニアでのエボラ出血熱の再出現は、2015年12月29日にこの国で終結が宣言されてから最初のことです。

 ギニアでのこれらの新たなエボラへの感染は、最近、WHOが隣国シエラレオネに対してエボラ出血熱の再燃終結を宣言したのと同じ3月17日に確認されました。この宣言の中で、WHOは何人かの病気からの回復者に持続しているウイルスが存在するため、この病気の再燃は大きく予想しておかなければならず、エボラ感染の発生した国は、予防、発見、さらには新たな感染の発生への対処能力を高めておかなければならないと述べています。

 ギニア、リベリア、シエラレオネでは、28,500人以上の感染者と11,300人以上の死亡者が記録され、世界で最悪のエボラ流行となっていました。

出典

AFRO. Emergencies preparedness, response. Update from the field. 22 March 2016
Hundreds of contacts identified and monitored in new Ebola flare-up in Guinea
http://www.who.int/csr/disease/ebola/guinea-flareup-update/en/