2016年04月05日更新 エボラ出血熱の発生報告 -リベリア(更新)

 2016年4月4日付けでWHOから、「リベリアでのエボラ再燃に対する緊急対策を進行中。患者調査はギニアに拡大」と題する記事で、リベリアでのエボラ出血熱に対する新たな情報が発表されました。

記事の詳細
 WHOとリベリア並びにギニアの保健省チームは、最近3人の子どもを連れてギニアから入国し、先週リベリアでエボラ出血熱のために死亡した女性を確認した後、リベリアで最近になって再燃した感染源の調査を進めています。

 リベリアの健康当局は、2016年3月21日に子どもを連れてやって来た女性について報告しています。彼女の夫は、最近、原因不明のままギニアで亡くなりました。彼女は、モンロビアで親戚のところに宿泊していましたが、翌週、そこで症状を発現しました。彼女は、最初、地域の診療所を受診しました。しかし、2016年3月31日にモンロビア病院に搬送され、途中に死亡しました。

 彼女の子ども(男児)のひとりがエボラ出血熱に陽性であったことから、再燃における患者数は2人となりました。現在、彼はモンロビアのエボラ医療施設で治療を受けています。彼女の残る2人の子どもと彼女の姉妹1人も医療関係者による緊密な観察下に置かれています。

 リベリアの健康当局は、速やかにこの国の緊急対応体制を再活性化し、主要な支援組織か​​らの支援を受けて、直ちに確定患者との接触者の追跡、特定、健康監視への活動を始め、感染予防と疾病管理対策を強化し、地域社会への働きかけを進めています。各チームは、ウイルスが潜在的に拡散することを防止するために、接触者へのエボラワクチンの接種計画を始めています。

 リベリアでは、現在までに84人の接触者が確認され、健康監視下に置かれました。健康監視で影響を受ける世帯には、食料、水、衛生用品や医療相談が提供されています。

 リベリアにおける最近の患者発生は、2015年5月9日に最初の流行が終息宣言されて以降、この国で3度目の再燃となります。リベリアでの前回の再燃は、2015年11月に始まり、2016年1月14日に終わりました。

 先週、WHOは、西アフリカにおけるエボラ流行はもはや国際的な懸念に対する公衆衛生上の緊急事態ではないと述べ、ギニア、リベリア、シエラレオネには、小規模なエボラ出血熱の集団発生が起こったとしても、それを効率よく管理しながら、発見と対策への対処能力が備わっているとも述べました。

 WHOは、再燃のリスクは低下しているものの、大規模に何人もの病気回復者にウイルスが持続保持されていることから、新たな再燃は予想しておかなければならないとも表明しました。WHOの1,000人に近い専門家が、この地域に留まっています。彼らは、必要に応じて緊急対策の活動にも直ぐに対応できるようにしながら、その間に3か国における医療体制の回復との保健制度の強化に努めています。

出典

WHO. Update from the field, Emergencies preparedness, response. 4 April 2016
Emergency response to Ebola flare underway in Liberia. Case investigation widens to Guinea
http://www.who.int/csr/disease/ebola/liberia-flareups-update/en/