2016年04月28日更新 ラッサ熱の発生について -ドイツ(更新)

2016年4月27日付けで公表されたWHOの情報によりますと、4月20日にドイツの国際保健規則(IHR)国家担当者から、以前にドイツから報告されたラッサ熱患者が十分に回復し、フランクフルトの病院を退院したことがWHOに報告されました。この2人目の患者(3月23日の同記事を参照)は、3月2日に最初の患者の死体を取り扱う仕事をしていた葬儀会社の従業員でした。

報告の詳細
患者は、4月6日には回復していました。また、この接触者は全員が21日の経過観察期間を完了しました。しかし、ウイルス血症の状態が持続していたために、患者の退院は延期されていました。(その後)患者は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法検査によって連続した2回の試験で陰性の結果を得たことから退院しました。検査は、24時間の間隔で、血液、尿、および咽頭拭い液の検体で実施されました。

WHOのリスク評価
現在の情報に基づけば、ドイツでさらにラッサ熱の二次感染が起こる危険性はありません。ラッサ熱患者は、西アフリカから帰国してきた旅行者で報告されています。西アフリカでラッサ熱の流行国から非流行国に旅行者によって病気が広がる危険性は極めて低い状態です。

WHOからのアドバイス
WHOは、入手可能な情報に基づく限り、ドイツへの旅行や貿易の制限を推奨してはいません。

◆FORTH 感染症情報:ラッサ熱

国立感染症研究所感染症情報センター:ラッサ熱

出典

WHO.Disease outbreak news, Emergencies preparedness, response. 27 April 2016
Lassa Fever- Germany
http://www.who.int/csr/don/27-april-2016-lassa-fever-germany/en/