2016年05月02日更新 エボラ出血熱終息に向けた状況レポート (更新8)

 2016年4月28日付けでWHOより、ジカウイルス感染症、黄熱、エボラ出血熱の発生状況が公表されています。ここでは、このうちのエボラ出血熱について掲載しています。

要約

2016年3月29日に、西アフリカのエボラ出血熱の感染流行に関する国際的な懸念に対する公衆衛生上の緊急事態は、解除されました。ギニア、リベリア、シエラレオネでは、合計で28,616人の確定診断患者、感染の可能性の高い患者、及び疑いのある患者が報告され、このうち、11,310人が死亡しました。
ウイルスの持続に関連すると推察される最近の感染の集団発生では、3月17日と4月6日の間に、確定患者7人と可能性の高い患者3人が、ギニア南東部のN'Zerekore(ンゼレコレ)州のいくつかの県(確定患者と可能性の高い患者で合計9人)とマセンタ県(確定患者1人)で報告されました。また、リベリアのMontserrado(モンセラード)郡を旅行していたMacenta(マセンタ)の子ども2人と妻が4月1日と5日の間にエボラ患者と確定診断されました。
この集団発生の最初の患者(ンゼレコレ州県下Koroparaに住む女性37歳)は、2月15日に発症し、確定診断されることなく2月27日に死亡しました。彼女の感染源は、エボラから病気が回復した者に持続保持されていたウイルスに起因していたと考えられています。
ギニアとリベリアでの(9人の死亡者含む)患者13人には、1000人を超える接触者が関係していました。すべての接触者に対する21日の観察期間が4月27日に完了しました。
ギニアでは、4月19日に最後の患者の2回目のエボラウイルス検査が陰性となりました。リベリアでは、患者1人(2歳)が残っており、健康状態はよいと報告されているものの、退院前に、連続する2回の検査で陰性の結果を得る必要があります。
ギニアとリベリアにおいて感染の集団発生の終結が宣言されるためには、42日間(潜伏期間の2倍)の日数を経なければなりません。ギニアでは、4月19日に始まり、5月31日に終了します。リベリアでは、最後の患者の2回の陰性結果に続いて始まることになっています。
この集団発生への対策では、ギニアで、接触者と、接触者のその又接触者へのワクチン接種の支援が行われていました。この活動は3月22日に始まり、ワクチン接種は1,500人以上となりました。

リスク・アセスメント

 これまでの感染の集団発生は全て阻止されていますが、この遂行能力の指標は、3か国が病気から回復した者の医療支援によって柔軟に感染を防ぎ、疫学および検査による調査で患者を発見し、新たな集団発生に対処するための能力を持っていることを示しています。さらなる集団発生のリスクは残っています。

出典

WHO. Situation Report, Emergencies. 28 April 2016
Situation Report; Zika virus disease, Yellow fever, Ebola virus disease
http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/205686/1/WHOsitrep_28Apr2016_eng.pdf?ua=1