2016年05月20日更新 エボラ出血熱終息に向けた状況レポート (更新10)

 2016年5月19日付けでWHOより、エボラ出血熱の発生状況が公表されています。

要約

2016年3月29日に、西アフリカのエボラ出血熱の感染流行に関する国際的な懸念に対する公衆衛生上の緊急事態が、解除されました。ギニア、リベリア、シエラレオネでは、合計で28,616人の確定診断患者、感染の可能性の高い患者、及び疑いのある患者が報告され、このうち、11,310人が死亡しました。
最近の感染の集団発生では、3月17日から4月6日までの間に、確定患者7人と可能性の高い患者3人が、ギニア南東部N'Zerekore(ンゼレコレ)州のいくつかの県(9人)とMacenta(マセンタ)県(確定患者1人)から報告されました。また、リベリアのMonrovia(モンロビア)に向かったマセンタの患者の妻と子ども2人が4月1日から5日までの間にエボラ患者と確定診断されました。
この集団発生での最初の患者(ンゼレコレ州県下Koroparaに住む女性37歳)は、2月15日に発症し、確定診断されることなく2月27日に死亡しました。彼女の感染源は、エボラウイルスの感染から回復した者に持続保持されていたウイルスと接触したことによると考えられています。
ギニアでは、4月19日に最後の患者の2回目のエボラウイルス検査が陰性となりました。リベリアでは、4月28日に最後の患者の2回目のエボラウイルス検査が陰性となりました。
ギニアとリベリアにおいて感染の集団発生の終結が宣言されるためには、42日間(潜伏期間の2倍)の日数を経なければなりません。ギニアでは、4月19日に始まり、5月31日に完了します。リベリアでは、6月9日に完了します。
2016年3月に発生した最近のエボラウイルスの集団感染を含めて、シエラレオネでは、報告された全ての死亡者の(口腔)拭い液検体の検査、迅速な調査、そして、疑いのある全ての患者の検査に対し強化された調査体制が維持されてきました。(口腔)拭い液検体の方針は、6月30日に再検討されます。

リスク・アセスメント

 これらの流行の終息が宣言されるためには、最後の患者がエボラウイルスに対して陰性の結果を得て42日間を経過しなければなりません。この日は、ギニアでは5月31日、リベリアでは6月9日に終了します。それまでは、ギニアとリベリアで、積極的な監視活動が継続されます。実行能力の指標は、ギニア、リベリアおよびシエラレオネにおいて、まだ発生を防ぐ(エボラ出血熱からの病気回復者への支援活動)にも、新たな集団発生を未然に防ぎ、発見し、対応するには、その能力が流動的であることを示唆しています。感染から回復した者の体液への曝露から生じる新たな感染発生へのリスクは残っており、安全な性交渉の習慣や体液の検査に関する相談を通じて徐々に緩和させていく必要があります。

出典

WHO. Situation Report, Emergencies. 19 May 2016
Ebola situation reports: archive
http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/206536/1/ebolasitrep_19May2016_eng.pdf?ua=1